インフルエンザ・新型コロナ・マイコプラズマ肺炎が同時流行する“トリプルデミック”に要注意!医師が教える、喉ケアに大切なポイントとは?
東京ウォーカー(全国版)
厳しい寒さが続くこの時季は各地で乾燥注意報が発表される地域もあり、感染症への警戒も求められている。池袋大谷クリニックの院長・大谷義夫先生は、次のように警鐘を鳴らしている。
「現在、日本は統計開始以来最大規模のインフルエンザ流行に直面しています。2024年12月末の定点医療機関からの報告では、1医療機関あたりの患者数が64.39人と、1999年の統計開始以降で最高値を記録しました(※1)。また、新型コロナウイルスやマイコプラズマ肺炎の感染も継続して確認されており、同時に流行する“トリプルデミック”が懸念されています。この背景には、コロナ対策の緩和による人との接触機会の増加や、久しく流行がなかったことによるマイコプラズマに対する集団免疫の低下、さらにインバウンドの増加などが要因として考えられています」
※1【出典】国立感染症研究所
喉の乾燥が、ウイルスや細菌への防御機能の低下を引き起こす
さらに大谷先生は、乾燥による感染リスクについて「空気が乾燥すると、喉も乾燥し、感染症を引き起こすウイルスや細菌の侵入を防ぐバリア機能が弱まります。通常、病原体が鼻や口から入ってきた場合、線毛に捕らえられ、せきとともにたんとして排出されます。しかし、喉が乾燥すると、この自然な防御機能が低下してしまいます」と説明。感染から身を守るためには、喉を乾燥させないことが大切なようだ。

人の多い場所で意識する喉の“保湿”とマスクでのブロック!
この時季に特に大切な、喉を守ること。やっておきたい対策について、大谷先生はこう説明する。
「喉の乾燥を防ぐためにまず活用したいのはマスクです。外出中はマスクを着用し、屋内では加湿器を利用するなどして乾燥を防ぎましょう。さらに、こまめな水分補給を心がけ、のどあめを活用するのも効果的な方法です。特に、のどあめには唾液の分泌を促し、喉の線毛の動きを活発にして、異物の排出機能を高める効果が期待できます」
満員電車内のせき込みはコロナ後に迷惑度急上昇!喉の乾燥対策に「マスク」「のどあめ」「水分補給」を習慣化
最近はマスク着用が減少したことで、他人のせきやくしゃみを以前より気にするようになった人も増えている。大谷先生は、「乾燥する時季の満員電車では、マスクの着用、のどあめの使用、こまめな水分補給がせきの予防に効果的です」と語る。

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