【万博国際交流プログラムレポート/中南米編07】広島県北広島町とドミニカ共和国の交流の様子
東京ウォーカー(全国版)
いよいよ2025年4月13日(日)に開幕が迫る「2025年日本国際博覧会」(通称:大阪・関西万博)。この大阪・関西万博の開催を前に、そこに参加する国や地域との相互理解や国際交流を通じて、地域の課題解決や活性化を図る取り組みを内閣官房が支援する「万博国際交流プログラム」が実施されている。
日本の参加自治体は、地域住民などと交流相手国の万博関係者や出身者との交流事業を通して、万博の理念や共通の課題等への理解を深めるための事前学習を行ってきた。そこで、この記事では「万博国際交流プログラム」を活用した自治体による、中南米各国との交流事業をレポート。今回は、広島県北広島町の取り組みを紹介する。
北広島町とドミニカ共和国のつながり
ドミニカ共和国とは、2020年東京オリンピックの際にホストタウンとして柔道選手の事前合宿を受け入れたことをきっかけに、オリンピック終了後も交流を続けている。今回、ドミニカ共和国の大阪・関西万博への参加表明を受け、より密接な交流を行いたいが予算面などで課題があったことから、「万博国際交流プログラム」への参加を希望した。
ドミニカ共和国との交流事業についての事前協議
2024年10月22日~27日の6日間、11月の生徒来日に関する協議のためドミニカ共和国を訪問。来日対象生徒や保護者との交流、来日日程についてや北広島町についての説明をスライドや資料で行った。さらに現地大使館や柔道連盟、カープアカデミー、サンペドロデマコリス市などを訪問し、北広島町とドミニカ共和国の今後の交流についても協議を行った。




この取り組みは、ドミニカ共和国の生徒を招き北広島町で交流を行うにあたり、招待予定の生徒が未成年であり、保護者と生徒への説明を行う必要があると判断したことから実施。実際に来日生徒の保護者からも、事前に対面で説明を受けることができて不安が解消されたという声があったという。また、関係機関との交流を行うことで今後、スムーズな事業実施ができるのではという思いもあったそうだ。
ドミニカ共和国の生徒来日
2024年11月14日~20日に、ドミニカ共和国の生徒5人、引率者1人が来日。町内の中高生とけん玉や神楽体験による交流や、絵本読み聞かせや浴衣試着、琴・太鼓演奏などの文化体験を行い、北広島町や日本の文化に触れてもらった。また、東京に移動して大使館を訪れ、今回の交流について駐日大使への報告も行った。




これまで北広島町の生徒とドミニカ共和国の生徒は対面での交流を行ったことがなく、時差の関係でオンラインでの交流などもできなかったことから、リアルタイムでの交流ができたことが大きな収穫になったようだ。また、互いの国の文化について紹介しあうこともでき、今後さらなる交流を深めるきっかけになったことだろう。
万博期間中には、万博関係者を北広島町に招き、北広島町伝統芸能神楽を見学したり文化施設を案内したり、学校で生徒との交流を図ってもらう予定だ。また、北広島町の生徒を万博へ招待し、ドミニカ共和国のナショナルデーへ参加も考えているという。万博閉会後もビデオメッセージでの交流や、ドミニカ共和国出身の広島東洋カープの選手との交流を続けていく考えだ。
さまざまな国について、さらに知りたいと思ったら万博へ!
ここで紹介した以外にも、「万博国際交流プログラム」を活用して、中南米を含むさまざまな国との国際交流を実施した自治体は多数あり、各地でさまざまなイベントが行われた。「大阪・関西万博」は、2025年4月13日(日)〜10月13日(祝)の184日間で開催される。各国の多様な文化に興味を持ったならぜひ万博に足を運んで、さらなる理解を深めてみてはいかがだろうか?
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