渋谷の街全体でフェスティバル！「渋谷ファッションウィーク 2025 春」開催

2025年3月13日から23日(日)までの期間、東京・渋谷の各所からファッションとアートを発信するイベント「渋谷ファッションウィーク 2025 春」が開催されている。そのキックオフイベントでは、「渋谷ファッションウィーク」実行委員長の大西賢治さん、渋谷ファッションウィーク クリエイティブディレクターの田中ヒロさん、れもんらいふ代表でアートディレクターの千原徹也さん、西武渋谷店 販売促進部長の飯田和広さんが登壇。見どころや、渋谷についての想いを語った。

今春は、カルチャーと同じ語源を持つ「CULTIVATE」をコンセプトに掲げる「渋谷ファッションウィーク」。開催以降“初”の試みとして、渋谷の街全体を舞台としてカルチャーフェスを開催し、7つのコンテンツを展開する。

そのコンテンツは、約100店舗の渋谷の人気ショップで特別なショッピング体験ができる「THE SHOPPING」、アーティスト、ナイジェルグラフ氏によるオリジナルアートが楽しめる「THE CITY DRESSING」、休館中(オーチャードホールを除く)の「Bunkamura」や、渋谷の街中で楽しめるアート展示「THE EXHIBITION」、トークショーやアーティストによるライブステージが楽しめる「THE LIVE」、れもんらいふ 千原徹也さんによる“90年代カルチャー”をテーマにした期間限定イベント「THE POP UP “ARIGATO SHIBUYA”」(※現在は終了)など。多様なコンテンツを渋谷の街全体で展開し、「渋谷ファッションウィーク 2025 春」を盛り上げる。

そんな中で、“個人的に注目していること”を聞いてみると、田中さんは「街全体でやっていることそのものが目玉だと思っています」とコメント。「渋谷でこれだけの規模感でフェスをやるというのも初めてですし。そこに、これまでつながっていなかったセレクトショップなども参加していただいて。今回から規模感が大きく変わったというところは注目していただきたいですね」とアピールする。

さらに飯田さんは、「田中さんが苦労されて、渋谷という広範囲なエリアの非常に多くの屋外広告で展開した点もポイントです！」と付け加え。これに田中さんは「それこそ西武渋谷店にもご協力いただいて。ナイジェルグラフさんが、渋谷ファッションウィークのために描き下ろしたアートが、デジタルサイネージなど、さまざまな媒体で街の各所に掲出されているのでぜひ見てみてください」と話す。

また、千原さんは自身がプロデュースするイベント「ARIGATO SHIBUYA」(西武渋谷店 モヴィーダ館7Fで開催)を推す。こちらは「渋谷ファッションウィーク」のコンセプトである「CULTIVATE」にちなんで、渋谷という街へのリスペクトを込め、新たなカルチャーを生むべく開催しているもの。渋谷・原宿にゆかりのあるクリエイターを集め、ショップ展開や作品展示を行うほか、トークイベントやDJイベントも実施する。

実行委員長の大西さんは、「2014年からスタートして23回目を迎える『渋谷ファッションウィーク』は、春と秋で年2回開催しているのですが、コロナ禍ではオンライン配信などの工夫をしながら継続してきました。いろいろな形で、渋谷の元気な姿とファッションを発信しており、今や渋谷の代名詞となっています。そしてこのフェスは、アーティスト、デザイナーなどを目指す若い人たちを後押しする機会でもあります。どんどん変化している今の渋谷で、インバウンドの観光客も受け入れながら、いろいろな方にいろいろなものを楽しんでいただけるフェスとなっています」と説明している。

取材・文=平井あゆみ

■渋谷ファッションウィーク 2025春
日時：2025年3月13日～3月23日(日)
場所：渋谷各所