山崎賢人に橋本環奈がすかさずツッコミ！「斉木楠雄のΨ難」大阪舞台挨拶

週刊少年ジャンプで大人気連載中の麻生周一の漫画「斉木楠雄のΨ難」を「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「銀魂」で人気を誇る福田雄一が脚本・監督を担当、主演に山崎賢人、ヒロインに橋本環奈を迎え、同名タイトルで実写化。10月21日（土）より公開している。

10月22日（日）大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマにて、舞台挨拶付上映会が開催され、上映後に山崎賢人、橋本環奈、福田雄一監督が登壇した。「キャー！」という悲鳴にも似た黄色い声で迎えられた3人。

まず山崎が「本当にみなさんに早く観ていただきたかったです」と第一声。「どうでしたでしょうか」と観客に問いかけると、大きな拍手が巻き起こった。続けて橋本が「昨日公開されて、早速みなさんに観ていただけて、本当に嬉しいです」と笑顔で挨拶。そして福田監督は、台風接近にともない、観客が少ないのではないかと不安だったことを吐露し、「こんなに沢山のお客さんにお足元の悪い中来ていただき、本当に嬉しいです。有難うございます」と感謝の意を述べた。

本作でコメディに初挑戦した山崎。福田監督作品が大好きだと述べ、「（コメディを）やるなら福田さんの作品でやらせてもらいたいなと思っていた」と念願叶っての出演となったことを明かした。「銀魂」に続き2作目の出演となった橋本は、「（完成した作品を）まだ私だけ観られていないんです。どういう感じになっていましたか」と客席に投げかけると、客席のあちらこちらから「可愛かった」との声が上がった。それを聞いて福田監督が「みんな『可愛かった！』って言ってあげて下さい」と言うと橋本は、「『言ってあげて下さい！』って、ちょっと強制的…」と笑顔を見せた。

キャスティングについて福田監督は、「嫁さんが賢人君が好きで、『いい原作があったら、山崎君にやってもらいな』って言われていた」と、奥様の提案が元であったと述べ、当時山崎のことをあまり知らなかった監督に対して、「山崎賢人の芝居を見させられる会」が自宅で開かれていたという驚きのエピソードを明かした。その際見ていた作品が「水球ヤンキース」だと述べ、「同時に吉沢亮も売り込まれたんです。2人をだいぶ洗脳させられて、その時たまたま『斉木楠雄のΨ難』と出会い、ビジュアルを見た時に、『賢人君これ絶対ハマるやん！』と思った」と、明かした。また、同時期にファンから山崎自身が「福田監督とご一緒したいです」と雑誌のインタビューで述べていたことを教えられ、グイグイ押しても大丈夫だと確信を得たという。山崎の舞台を観に行き、その楽屋にて本作出演のオファーを行い、山崎からは快諾を得たというも、なかなか山崎のスケジュールが空かず、2年半経ってようやく撮影ができたと述べた。その間、別のキャストにしないかと言われたこともあったというが、「こういうギャグ映画をこれだけの売れっ子さんでやるってことに意味があるから、『絶対山崎賢人君じゃなきゃだめだと思います。空くまで待ちます！』」と言い、待ち続けたことも明かされた。

役作りについて、「淡々と、スンとした顔をしているのがめちゃめちゃ辛かったです」と山崎が述べたのを受け橋本は、「あれだけ周りで吉沢（亮）さんも、新井（浩文）さんも（暴れていて）やばいのに、すごいなと思う」と、山崎の演技力を称えた。

大阪の食べ物の話題になり監督は「俺絶対551は買いますよ」と述べると山崎が、「カレーですか？」と問いかけ、客席が不穏な空気に…。即座にそれを感じ取り、山崎が「やっちゃった、やっちゃった！」と焦る場面も。「ゴーゴーカレー」というカレー屋と間違えたと明かし、「肉まんっすよね」と言うと、「違う、豚まん！」と橋本がすかさずツッコんだ。

最後に山崎は「映画館で笑っていい映画だと思う」と述べ、「現場もめちゃくちゃ楽しかったですし、観ていただいて笑って幸せになれるのかなって思うんですよね。やっぱり笑いが1番だなとこの作品で思いましたし、それがどんどん広まっていって、世界中が明るくなればいいなと思います」と挨拶。橋本も、仕事に行っている感覚ではさらさらなかったと感じるほど楽しい撮影現場だったと述べ、「そういう現場の楽しさも、観ている方に伝わっているんじゃないのかなと思いますし、すごくキャラクターが濃くて、みんなはっちゃけてますし……。今日観て面白いなと思ったら、他の人にも広めていただけたら嬉しいなと思います」と宣伝。そして福田監督は「こういう何一つ感動のない、涙もない、多分もうほぼほぼ内容を忘れているような、本当に内容が無い作品なんですけど、こういう映画があってくれると日本も平和だなと思えるし、これから楽しい世界が広がっていくなと思うので、是非広めていただいて、これからもこういうものを作る機会ができれば嬉しいなと思うので、応援宜しくお願いします！」とPRし、大盛況の内に舞台挨拶は終了した。

【関西ウォーカー編集部/ライター南　華凛】

南 華凛