【怖いクレーム客】「子ども服を売るなんて不妊に悩む人に無神経」!?“歪んだ正義感”のクレーマーに戦慄!!【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「接客業あるある」のひとつに「“クレーム”という言葉を聞くだけで血の気が引く」というのがある。日本の接客は諸外国に比べサービス過剰で、それはおもてなしの精神や「お客様は神様です」の考え方に起因していると言われている。お客様を過剰に立てすぎるがゆえに「客が上」「販売員が下」という関係図が自然と成り立ち、どんな不条理な状況下でも客の方が立場が強く、変なクレーマーを増長させる傾向にある。そういった状況下で働く日本の販売員たちは、「クレーム」という言葉を聞くだけで震え上がるのである。
今回紹介する『戦慄のクレーマー〜歪んだ正義感〜』に登場するクレーマーは、クレーマーの中でも特に厄介な「歪んだ正義感」を持つタイプのクレーマーだった。歪んだ正義感とは一体…!?何に対してクレームを申し立てているのだろうか?
ある日、販売スタッフは隣の店でトラブルが起きていることに気づく。お客様は怒鳴ってはいないものの店長は延々と平謝りで、どうやら重めのクレームを受けている様子。話をそっと聞いてみると、「婦人服売り場で子ども服を売るなんて無神経ですよね?」という客の声が聞こえてきた。昨今、婦人服売り場でも子ども服を取り扱っている店は多く、ファミリー展開している店舗は多い。無神経とはどういうことなのだろうか?
「あなたは不妊に悩む夫婦の割合をご存じですか?」「5、6組に1組の割合です。つまり、このデパート内にはすでに不妊に悩む夫婦がいるんです」と販売員は客からこんこんと詰められていたのだった。
本作『戦慄のクレーマー〜歪んだ正義感〜』を描いたのは、ブログにて漫画を描いているゆき蔵(@yuki_zo_08)さんである。アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵さんは、当時の実体験をベースに“接客業の闇”を描いた漫画『女社会の知られざる闇。』や、ないものねだりばかりをする4人の女性を主人公にした物語『ないものねだりの女達』などを連載している。
今回の話はゆき蔵さんのもとに届いたフォロワーの体験談である。「フォロワー様から届いた事実を元にフェイクを加えつつ再構成して描いております」とゆき蔵さん。詳しく話を聞いてみた。
――感情的なクレームとは違い、ボソボソと続くクレームは終わりが見えずつらいですね。デパートでは冷静なクレームは多いのでしょうか?
百貨店だと冷静なクレームが多い印象でした。ただ感情的ではないのですが、おおごとになることが多かった印象です。
――この話ではクレームを1時間以上も受け続けたようですが、ゆき蔵さんも長時間のクレームを受けたことはありますか?
長時間はありませんが、理不尽なクレームはたくさんありました。
――どのようなクレームでしたか?
一例ですが「有効期限切れの割引券を使いたい!」などです。「使えないならクレーム入れる!」と脅されました(もちろん使わせませんでした)。
この話には実はオチがあり、最後に判明するこの女性の正体にも驚愕だ。「善意(※あくまでも本人にとっての善意)からの忠告=クレーム」とは恐ろしいものである。
ゆき蔵さんが接客業をしていた当時の体験をベースとした“接客業あるある漫画”は、身バレしないようにアレンジは加えているもののすべて事実をベースに描かれており、リアリティに富んだ内容となっている。きらびやかに見える百貨店の裏側や、笑顔の裏に隠された女社会の闇の部分は、ある意味、怪異よりも怖い展開が待っているので、暑い夏に寒気を感じたい人は怖いもの見たさでご覧あれ!
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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