春は「高速バス」がお得!ツアーバス&ETC対抗で“新割引”続々登場

東京ウォーカー(全国版)

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2〜3月は卒業旅行や就職活動と、行動範囲が広がる時期。その移動手段として手ごろなのが高速バスだ。この時期、各社から続々と“新割引サービス”が登場している。東京〜名古屋が2350円、新宿〜甲府間1000円など、どれも破格の安さがウリ。利用者減少が叫ばれる中、学生を中心に需要拡大を狙いたいようだ。

JR東海バスは2月1日〜3月31日(水)の期間限定で、東京〜名古屋を走る「青春ドリームなごや号」「青春レディースドリームなごや号」に新割引、「早売21」を導入した。通常片道5000円のところ、21日前までの購入(ネット決済時)で、なんと通常の半額以下となる2350円! ETC割引の1000円にガソリン代を考えれば、1人ならこちらの方がオトクという、驚きの安さなのだ。“青春”と銘打って入るが、年齢制限はない。乗車日の1か月と1日前から発売がスタートするが、発売してすぐに限定席数が売り切れになる日もあるとか。

「就職活動や受験生、春休みの旅行利用者が多いこの時期に、これまで利用したことのない方にも客層を広げたい」と同社広報の深澤さん。同社ではこれまで、路線により3〜14日前までの予約に割引を実施していた。年々、不況などの社会情勢に対応するため、割引サービスのバリエーションが増加。企業とは反対に、利用者にはお得なサービスの増加はうれしい限りだ。

一方、山梨交通は学生限定で「春の学生特別割引キャンペーン」を2月1日〜3月31日(水)に実施している。共同運行各社と共同で山梨県の竜王・甲府を発着する高速バス5路線で33.3〜50%の割引に。例えば、関東間を結ぶ新宿〜湯村・甲府1950円は、一律1000円となり、大盛況だ。

同社は昨年の夏休みと冬休み期に山梨県内で企画した、学生はどこまで乗っても路線バスが100円になる「100円運賃」が大好評。この反響を受け、高速バスにも学生の利用拡大を見込んだ。キャンペーン実施前と比べ、甲府から新宿方面への乗客は土日なら多い時は1.5倍に、東京発も1〜2割増えていると言い、スタートは好調のようだ。

ほかにも京王電鉄バスは3月31日(水)まで、新宿〜長野駅前・善光寺大門を走る中央高速バス「長野路線」で平日利用限定の2枚回数券「なかなかなキップ」を5800円で発売中。通常、片道4000円のところを1枚当たり2900円で利用できる。購入から3か月利用できるため、3月31日(水)に購入すれば6月30日(水)まで有効だ。さらに2月28日(日)まで新宿〜裾野・沼津が1000円に、新宿〜甲府では学生のみ1000円になるキャンペーンも実施している。

昨年3月26日からスタートしたETC搭載車の高速道路1000円割引で打撃が叫ばれる高速バス。催行人数により運行を中止にできるツアー高速バスとは違い、路線バスとして運行している高速バスは、よりその打撃を受けやすい。加えて景気低迷、インフルエンザの流行と、昨年は高速バス各社にとってはあまり景気のいい年ではなかった。各社ともさまざまな割引サービスを導入することで、客の裾野を広げて現状を打破したい考えのようだ。

割引サービスが続々増加する高速バス。安くて便利な交通手段として、再び注目を集めそうだ。【東京ウォーカー】

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