田中圭・小池栄子・松山ケンイチらが三谷幸喜の「おい、太宰」に集結！約100分間の“ワンシーンワンカット”ドラマ

三谷幸喜さんがオリジナル脚本と監督を務める “完全ワンシーンワンカットドラマ”シリーズの最新作「おい、太宰」が、WOWOWにて2025年6月29日(日)に放送・配信される。三谷作品初主演となる田中圭さんをはじめ、小池栄子さん、宮澤エマさん、梶原善さん、そして太宰治役の松山ケンイチさんという豪華キャストが集結し、約100分間、一度もカメラを止めずに撮影するという離れ業に挑戦する。

太宰の心中を阻止せよ！三谷幸喜が贈るタイムスリップ・コメディ

本作は、三谷さんが手がける完全ワンシーンワンカットドラマシリーズの第3弾。山道に迷い込んだ夫婦を描いた「short cut」(2011年)、空港を舞台に大騒動を巻き起こす群像コメディ「大空港2013」(2013年)に続き、今回の舞台は「海」。太宰治を敬愛する平凡なサラリーマンが、偶然にも時空を超えて憧れの文豪本人と出会ってしまうという、三谷ワールド全開のタイムスリップ・コメディだ。

主人公・小室健作は太宰治をこよなく愛する平凡な会社員。妻の美代子と結婚披露宴から帰る途中、偶然にも太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は暗い洞窟を突き進み、抜けた先には、なんと太宰治本人と恋人のトミ子の姿が！

過去にタイムスリップしてしまった健作は、トミ子に一目惚れする。しかし、史実に基づけば、このあとすぐに2人は心中してしまう運命にある。歴史を変えようとする健作の奮闘が、約100分間一度もカメラが止まらない緊張感の中で展開される。

田中圭や小池栄子、松山ケンイチら豪華キャストが集結！

主人公・小室健作を演じるのは、三谷作品初主演の田中圭さん。三谷監督は「この作品をやるために生まれてきたんじゃないか」と絶賛。膨大なセリフと約100分間ほぼ走り回るという過酷な役どころだが、「台詞も完璧でものすごく頼りになる俳優さん」と監督から高い評価を得た。

「鎌倉殿の13人」で北条政子を好演した小池栄子さんが太宰の恋人・矢部トミ子役に抜擢。「画に入った瞬間に不思議と格調というか全体が締まる」という監督のコメント通り、昔の日本映画を思わせる風格ある演技で作品に深みを与える。健作の妻・美代子役は、三谷作品の常連となった宮澤エマさん。「日々変わる潮の満ち引きや天候との調整、その都度変わらざるを得ないタイミングやアクシデント(そして三⾕さんの閃き)に全員で臨機応変に⼒を合わせて作り上げていくプロセスでした。カメラワークのその後ろで汗⽔流しながら全⼒で⾛り、隠れ、着替える姿を⾒てほしい」と撮影の裏側を明かした。

健作と出会う漁師・打雷次郎役は、三谷さんが監督したすべての映画に出演している唯一の俳優・梶原善さん。今回は次郎のほか、四郎、父親の四郎次郎と一人三役を演じ、「今までで一番大変だったかも」と語る。

そして注目の太宰治役は、同郷・青森県出身の実力派俳優・松山ケンイチさん。太宰に強い思い入れを持つ松山さんは方言にもこだわり、「身も心も太宰になりきっていた」と三谷監督も絶賛。「ハンサムだけどひょうきんでお茶目、すごく人間的な太宰治」を描き出し、新しい太宰像を提示する。松山さんは、「本番中に全く関係ない現地の人が入ってきても、俳優の誰かが放屁してもそれを踏まえて続けていかなければいけない」と、その極限の緊張感と楽しさを明かした。

三谷幸喜が語る「完全ワンシーンワンカット」の魅力

「2011年の第1弾『short cut』から14年が経ち、1つのジャンルとして定着してきた中で、僕が考える理想的なワンシーンワンカットは舞台と映像のおもしろさのいいとこ取り。演劇的ですが演劇では絶対できないおもしろさがある」と話す三谷監督。シリーズ3作目となる本作では「ようやく何か1つの到達点に来たかな」と自信を覗かせる。

「俳優さんの素晴らしさ、奇跡のような瞬間を見ることができる」と語る三谷作品の神髄が、今回も存分に楽しめるはず。伊豆の美しい海を舞台に繰り広げられるノンストップ・タイムスリップコメディ「おい、太宰」を、ぜひお見逃しなく。

「おい、太宰」作品概要
配信日：2025年6月29日(日)
出演：⽥中圭、⼩池栄⼦、宮澤エマ、梶原善、松山ケンイチ
脚本・監督：三谷幸喜
撮影：山本英夫
音楽：荻野清子
プロデューサー：山田雅樹　村松亜樹　石塚紘太　森賢正
企画：徳田雄久
アソシエイトプロデューサー：大瀧亮
制作協力：エピスコープ

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