“サードプレイス”としても利用できる鳥取県立美術館が開館!開館記念展にはアンディ・ウォーホルの作品も
東京ウォーカー(全国版)
鳥取のアートを発信する拠点として、“ほぼ日本最後”の県立美術館となる「鳥取県立美術館」(鳥取・倉吉)が2025年3月30日に開館した。“地域に貢献し、県民の誇りとなる美術館”などをミッションステートメントに、鳥取県ゆかりの作品から、国内外の話題性のある作品まで、1万点超えの多種多様な美術作品を収集する美術館だ。

大屋根の下、エントランスの奥に開放的なオープンスペース「ひろま」(1階)が広がる3階建ての同美術館。3階まで吹き抜けのある、木の温もりが感じられるこの「ひろま」は、企画展に連動した展示やパフォーマンス、ワークショップや結婚式なども行い、“だれもが立ち寄れる(観覧チケット不要)”というのが特徴だ。


「ひろま」とつながるのは、ステージ状の「えんがわ」(1階)と、国指定の史跡「大御堂廃寺跡(おおみどうはいじあと)」の広々とした緑地。ほかには、キッズスペースやカフェ(1階)、倉吉市内を一望できる展望テラス(3階)も設置しており、心地よい“サードプレイス”として利用できる。




同館広報担当者は、「鳥取県にはこれまで大きな美術館がなかったのですが、“美術館って気軽に行きにくい場所”と思わずに、足を運んでいただきやすいよう、無料で楽しめる場所をたくさん設けています。毎日散歩がてら来ていただけるような、日常的に利用できる美術館を目指しているんです。暑いときは涼みに来ていただいてもいいですし、カフェでお茶だけしに来ていただくのもいいと思います」とコメント。

そのミュージアムカフェ「GARDEN By Sevendays cafe」では、朝9時からモーニング、ランチはホットサンドやキッシュプレートなどのカジュアルフード、喫茶は自家製ケーキや豊富なドリンクメニューを提供。同広報曰く、「企画展に応じた期間限定のコラボメニューもご用意しています」とのこと。ぜひ、アートの余韻を感じながら優雅な時間を過ごしてみては?

ちなみに鳥取県立美術館では、2025年6月15日(日)まで、“リアル”をキーワードとした展覧会「ART OF THE REAL アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術-若冲からウォーホル、リヒターへ-」を開催している。ここでは、クロード・モネの風景画やパブロ・ピカソの名作、鳥取県が購入したアンディ・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》(5点)など、約180点の作品を展示。写実としてのリアル、絵面において可能なリアル、日常や生活の中のリアル、社会的現実としてのリアル…と、多様な視点から「リアルとはなにか?」に迫っているので、その答えを探りながら、巨匠や名品との出合いを楽しんでほしい。



取材・文=平井あゆみ
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