話題沸騰！Amazonプライム・ビデオの「戦闘車」をプロドライバーがレビュー

配信開始直後から各方面で大きな話題となっているAmazonプライム・ビデオの新番組「戦闘車」。浜田雅功率いる浜田軍と千原ジュニア率いるジュニア軍が、車好きで知られる豪華な芸能人たちを率いて4つの危険なカーバトルに挑む。スタントなしで出演者自らがハンドルを握っての自動車合戦は、地上波では絶対に見ることができない過激さで、今までにない全く新しいバラエティ番組として注目されている。

今回この「戦闘車」を、現役で活躍する二人のプロフェッショナルドライバーに見てもらった。ひとりは、ドリフト世界一に輝いた川畑真人さん。川畑さんはF1などを認定する世界自動車連盟(FIA)が世界で初めて公認し、10月1日に東京お台場で開催されたドリフト世界大会「FIA Intercontinental Drifting Cup」の初代チャンピオン。そしてもうひとりは、ドリフトD1グランプリの歴代人気投票トップとなる野村謙、通称「のむけん」さん。果たしてその感想は？

プロは語る「これはやりたいでしょ！」

まず見てもらったのは「寸止めの関」。速度40km/hで突進し壁の直前で停止。その距離が壁に近いほうが勝ちとなる。壁の向こうには、切り立った崖が待ち構えるというデンジャーなバトルだ。

「向こう側が崖とか、壁が迫るとか状況はかなり怖いけど、度胸試しとかというよりもテクニックとしてすごくやってみたい」と語るのは川畑さん。｢こりゃ面白い！D1ドライバーでやったら盛り上がるんじゃない？ワシだと壁を突き破るかもしれん｣とのむけんさん。

その「寸止めの関」にて飛び出した1cmという記録に「こりゃ狙ってできるもんじゃなか！」とのむけんさん。自身が出せるとしたら、どこまでの記録が可能なのだろうか。「多分、30cmは狙って出せると思うけど、1cmは運」と川畑さん。

プロの意見として、この合戦に適した車はどういう車なのだろうか？のむけんさんは「軽い車のほうが有利。基準点からのブレーキングで調整が聞くからね」。「軽自動車4WDターボの速いのが一番有利かもしれませんね」と川畑さんも同意の様子。

続いては「地獄街道」。コースには爆発、岩石、スリップゾーンなど大掛かりな仕掛け。そこを2台で走り、先にゴールした方が勝ちというタイマン勝負なレース。この地獄街道のスリップゾーンで佐田正樹（バッドボーイズ）が曲がりきれずに横転というアクシデントが発生。プロの二人も「マジか？」と驚愕。

「でもこういう番組って、こういうの期待して見るところってありますよね」と川畑さん。のむけんさんも「テレビでよく見る芸人さんがここまでやっちょるというのは本当に面白い」と語る。

最終試合となる「相撲DEATH」。お互いの車をぶつけ合い土俵から落とすという、まさに車の相撲。武藤敬司の乗るリンカーンのSUVが圧勝に次ぐ圧勝。その無敗のリンカーンに、最終局面になって2台で挑む、千原せいじのセルシオと脇阪寿一のベンツSLK。浜田軍はいろいろと作戦を変えながら立会いの配置を変えていく。いざ配置が決まると、いよいよ取り組みだ。正面はベンツ。

「これ、リンカーンはセルシオに突っ込んでいくでしょ」と川畑さん。えっ？すでに見てきた？「僕だったらそうするな、と思ったんですよ」と。2台はリンカーンを翻弄しながらベンツがリンカーンの正面に刺さり足止めをすると……。「 オーこれは予想外！」とのむけんさんが声をあげる一面も。

豪華メンバーで、見ているほうが引き込まれる自動車合戦

全ての試合を見終えた二人に印象に残ったシーンを聞いてみると……。

「寸止めの関はやってみたいと思わせる。闘争心が掻き立てられます。それと地獄街道の横転にはびっくり」と川畑さん。「地獄街道の横転はビックリだけど、でもどれも自分が出てみたい」とのむけんさん。「でも出演者は、浜田さんや千原ジュニアさんが大将だからこそ集まったような豪華メンバーなのに、そんな方々が本気で車で遊んでるところが一番面白いところでしょう。大阪に住んでいる僕からすれば、千原せいじさんが寸止めするとか信じられないですよ」と川畑さんは続けた。

そんな豪華メンバーが、地上波では見られないデンジャーなエンターテイメント「デンジャーテイメント」を繰り広げる、命がけの自動車合戦「戦闘車」はAmazonプライム・ビデオだけで見ることができるのだ。【取材・文/松永和浩】