おじいちゃんが作る昔ながらの洋食!昭和から続く老舗の洋食屋3選

2017年11月5日 16:00更新

関西ウォーカー 編集部

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昭和に創業した名店で受け継がれる味は、世代を問わず愛され続ける。激動の時代を生きた職人が作る、心温まる洋食を味わいに行こう。<※情報は関西ウォーカー(2017年10月24日発売号)より>

知る人ぞ知る老舗洋食!「のらくろ」の手作りハンバーグ

1934(昭和9年)創業の「のらくろ」は、下鴨神社そばの住宅街にひっそりと店を構える洋食の名店。「もともとは、母が名曲喫茶を営んでいて、戦争から帰ってきた父と一緒に洋食を始めたんですよ」と語るのは、2代目の石原 進さん。当時は松竹の撮影所が近く、下鴨神社でよく時代劇の撮影をしていたので、侍の格好をした役者やスタッフで店はにぎわっていたそう。

ここで昔から愛されているのが、自慢のハンバーグとエビフライ、カニクリームコロッケがセットになった「B定食」だ。人気の理由は、そのボリュームとバランスのよさ、そして手作りならではの味にある。

「B定食(ライス付き)」(1500円)/のらくろ

「B定食(ライス付き)」(1500円)/のらくろ

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「B定食(ライス付き)」(1500円)。食パンを5日間乾燥させた、ふわふわの生パン粉で揚げたフライが絶品。プリプリで大きなエビフライもこの価格で味わえるのがうれしい。

ドミグラスソースはもちろん、パン粉やマヨネーズ、ドレッシングなどすべて店主の手作り。「全部自分で作ったものじゃないと気が済まんのですわ」と、店主は毎朝5時に起きて、すべての仕込みをするという。自家製の生パン粉をまぶしたフライはサクッとしながらもふんわりと軽い食感。クリーミーで濃厚なカニクリームコロッケや旨味が閉じ込められたハンバーグなど、どれも手間ひまかけて作られている。そんな店主の味を求めて、当時から通う役者や地元の常連客のほか、今や神戸や名古屋など府外からのファンも訪れる。

職人歴60年の石原 進さん(79・左)/のらくろ

職人歴60年の石原 進さん(79・左)/のらくろ

石原 進さん(79・左)。職人歴60年。20歳で店に入り、2代目として店を継いでから妻の良子さん(右)と二人三脚で歩んできた。客の要望に応えた数々の定食を考案する。

【写真を見る】野菜や果物、ハンバーグの肉汁を1週間以上煮込んだドミグラスソース/のらくろ

【写真を見る】野菜や果物、ハンバーグの肉汁を1週間以上煮込んだドミグラスソース/のらくろ

奥深い味わいのドミグラスソースは、野菜や果物、ハンバーグの肉汁を1週間以上煮込んだもの。

創業時に使っていたレジ/のらくろ

創業時に使っていたレジ/のらくろ

創業時に使っていたレジが飾られていたりレトロな物がいたる所に。

1967(昭和42)年に大幅に改装/のらくろ

1967(昭和42)年に大幅に改装/のらくろ

1967(昭和42)年に大幅に改装した店内。番傘をイメージした天井が特徴。

たくましく成長する店になるよう「のらくろ」と名付けられた/のらくろ

たくましく成長する店になるよう「のらくろ」と名付けられた/のらくろ

漫画のキャラクター・のらくろみたいに、たくましく成長する店になるよう「のらくろ」と名付けられた。

■のらくろ<住所:京都市左京区下鴨宮崎町69 電話:075-781-2040 時間:11:30~13:45、17:30~19:30 休み:火曜、水曜 席数:34席 駐車場:3台(無料) 交通:各線京都駅より市バス205系統など約30分、糺の森からすぐ>

歴代店主の思いを受け継いだ職人が作る伝統のオムライス

1926(昭和元)年創業の「明治軒」は、“浪花の味”として知られる名物のオムライスを目当てに、連日行列ができる人気店。特にオムライス作りにこだわっていた2代目に師事し、30年以上フライパンを握るのは、ベテラン職人の萩野 進さんだ。土日のお昼時にはいっきに50個以上のオムライスの注文が入ることも。そんな時でも「せっかちにやるんやなくて、おいしくなれ~って唱えてやりますねん」と愛敬たっぷりの笑顔で話す萩野さん。フライパンの妙技とその愛されキャラで多くの客から親しまれる店の顔だ。近ごろは、ゆくゆくは3代目を継ぐことになる井本剛史さんと厨房に立って技を伝授したりと、伝統の味を守り続けている。

「オムライス」(680円)/明治軒

「オムライス」(680円)/明治軒

「オムライス」(680円)。見事な半熟加減の卵とリゾット風ライスが絶妙。幅広い世代の人が食べやすいよう、ペースト状のスジ肉やタマネギを加えたリゾット風ライスが特徴。しっとりとした独特の食感に。

職人歴49年の萩野 進さん(67・右)/明治軒

職人歴49年の萩野 進さん(67・右)/明治軒

萩野 進さん(67・右)。職人歴49年。18歳から料理を学び、24歳で明治軒へ。細い腕で重いフライパンを操る見事な返しの技術に定評が。剛史さん(左)と息もピッタリ。

店内はアットホームな雰囲気/明治軒

店内はアットホームな雰囲気/明治軒

ぬくもりある店内はアットホームな雰囲気。3階まで客席を用意。

鮮やかなブルーの暖簾が目をひく/明治軒

鮮やかなブルーの暖簾が目をひく/明治軒

鮮やかなブルーの暖簾が目をひく。開店前から行列ができる。

■明治軒<住所:大阪市中央区心斎橋筋1-5-32 電話:06-6271-6761 時間:11:00~15:30、17:00~21:30、火曜17:00~21:00、土日祝11:00~21:30(各LO) 休み:水曜 席数:110席 タバコ:ランチ禁煙、ディナー喫煙可 駐車場:なし 交通:地下鉄心斎橋駅より徒歩4分>

新世界名物でもあるカツサンドや初代考案のソースの味を守る

1961(昭和36)年創業「グリル梵」は、フランス語で「おいしい」という意味を持つ店名のとおり、その味が支持され、東京にも支店を展開する有名店の本店。看板商品は、創業時からあったサンドイッチメニューで唯一残る「ヘレカツサンド」。新世界名物としても親しまれてきた。

「ヘレカツサンド」(1940円)/グリル梵 本店

「ヘレカツサンド」(1940円)/グリル梵 本店

「ヘレカツサンド」(1940円)。外側は生パン粉でサックサクに、中は柔らかくジューシーに仕上げられていて旨味が凝縮。食べ応え満点で、秘伝のソースもたっぷり。

1965(昭和40)年には「教えてもらうんやない、盗むんや」という言葉をモットーに、二井利治さんが2代目として店を切り盛りするように。以降、初代から受け継いだ秘伝のドミグラスソースなど変わらない味わいを大切にしながら、名物の一つともなった特製カレーソースをたっぷりかけた「ヘレカツカレー煮込み」を考えるなど、さらなる店の歴史を築いてきた。

職人歴54年の二井利治さん(82・左)/グリル梵 本店

職人歴54年の二井利治さん(82・左)/グリル梵 本店

二井利治さん(82・左)。職人歴54年。6年のサラリーマン生活ののち、28歳で料理の世界に入りオリジナル料理を生み出してきた。今は3代目の宏始さん(右)を指導する。

居心地がよく懐かしさが漂う店内/グリル梵 本店

居心地がよく懐かしさが漂う店内/グリル梵 本店

店内は創業時から変わらない。居心地がよく懐かしさが漂う。

「梵」の字や、古い店構えが歴史を感じさせる/グリル梵 本店

「梵」の字や、古い店構えが歴史を感じさせる/グリル梵 本店

力強く書かれた「梵」の字や、古い店構えが歴史を感じさせる。

■グリル梵 本店<住所:大阪市浪速区恵美須東1-17-17 電話:06-6632-3765 時間:12:00~14:00(LO)、17:00~20:00(LO19:30) 休み:毎月6・16・26日(土日の場合、翌月曜) 席数:16席 タバコ:喫煙可 駐車場:なし 交通:地下鉄恵美須町駅より徒歩4分>【関西ウォーカー編集部】

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