ビギナーズラックで千円が一瞬で大金に!!成功体験があるからやめられない…ギャンブル依存症の沼に落ちる【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

「借金を取り戻すためにはギャンブルで勝てばいい」と、適度なところでやめられないのがギャンブル依存症。最近は、オンラインカジノが主流でスマホで簡単にできてしまうこともあり、若者の依存症も増えているという。今回は三森みさ
(@mimorimisa)
さんが描く「だらしない夫じゃなくて依存症でした」のなかから「ギャンブル依存症編」をピックアップする。
脳の欲求が狂う依存症…自分の脳内で理性と本能の境目を見分けるのは困難



様々な依存症の啓発漫画を描く漫画家・三森みささんは、カフェインをやめたときの副作用について描いた漫画をきっかけに、「依存症」をテーマにした本作「ギャンブル依存症編」を描くことになったそうだ。
ギャンブル依存症は借金を抱えても、一発当たれば数十万程度なら取り戻せると、嘘に嘘を重ねてまでやめられなくなる依存症。特徴としては、アルコールや薬物のように本人の身体には影響がなく、嘘がつきやすいため、周囲も気づきにくいということが挙げられる。三森さんは、「依存症は、脳の本能的な部分の奥から出てくる欲求が狂ってしまう病気なので、理性的な思考と本能的な思考がごっちゃになって、見分けるのが難しいんです」と本人が依存症に気づくことの難しさを教えてくれた。
ギャンブル依存症になりやすい人の傾向として、「まずギャンブルをやったことのある人です。人生でつらいことがあった時期に、いつも以上にのめり込んでしまった結果、病気になってしまった…という印象があります」と楽しく遊んでいるというより、現実逃避の傾向があるようだと語る三森さん。「依存症というものは『脳の報酬系の問題』だと言われています。依存症になったあとは、遊びやほどほどができないのだから『やめ続ける』ことで依存症によるトラブルや損失が出るのを防ぐというほうが正しいと思います」と治療に関する考えを述べてくれた。
本作で伝えたいことは依存症は「回復できる」ということ。三森さんは「依存しなくてはならない苦しい環境で生き延びるための手段です。自分を罰さないでほしいなと思います」と語る。誰もがかかる病気であり、心の弱さや自制心の問題ではない。
取材協力:三森みさ(@mimorimisa)
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