「加害者は匿名、被害者は実名」…SNS炎上に潜む“報道の矛盾”を描く漫画が話題【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア
ネットの誹謗中傷を現実にしたら?「確かにこんなんやな」「病むな」「怖い」の声続出画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

大阪よしもと所属のピン芸人で、かつて漫画家のアシスタント経験もある森本大百科(@mdaihyakka)が描いた創作漫画「炎上」。ネット記事の記者が、思わぬかたちで自身のSNSが炎上してしまうストーリーだ。現代のネットリテラシーの危うさを浮き彫りにした本作は、X(旧Twitter)で大きな反響を呼び、「世にも奇妙な物語×少年ジャンプ+ presents 『奇妙』漫画賞」の最終候補にも残った。

ネット記事の記者がアナログな炎上を体験する話(3)画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

炎上を狙って、大袈裟に煽ったネット記事を配信する記者画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

ネット記事の記者がアナログな炎上を体験する話(5)画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

ネット記事の記者がアナログな炎上を体験する話(6)画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)



本作を描くきっかけとなったのは、あるネットニュースだったという。森本さんは「業界関係者が書いた記事で、人の悪口を聞いて腹が立ったという内容だったのですが、悪口を言った人の名前は伏せられているのに、標的になった人の名前は伏せられていなかった。『聞かなくてよかった悪口が、本人に届いてしまうじゃないか』と違和感が拭えず、それをアナログに置き換えた物語にしたんです」と振り返る。

物語の主人公がネット記者である理由については、「被害に遭う立場として、ふだんネット記事で人のことを悪く書いている人間を登場させるのが分かりやすくてよい“フリ”になると思いました」と語る。自らが炎上の火種を撒いてきた人物が、ある日突然“燃やされる側”に回るという構図は、因果応報のようにも映る。

ネット上では毎日のように“炎上”が発生しているが、その火を大きくしているのは誰なのか。記事を書く側か、それを面白がって拡散する読者側か……。本作を通して、あらためてその問いを考えるきっかけにしてほしい。

取材協力:森本大百科(@mdaihyakka)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がないものは税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

この記事の画像一覧(全44枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る