「売るって、こんなに難しいのか」5月、新人営業がぶつかる壁と、失敗から学ぶ“偏見と向き合う力”【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

お客として訪れることはあるがなかなか知らないディーラーの裏側を描いた、みこまる(
@micomalu
)さんの
「田端、明日は売るつもり!」
。憧れのカーディーラーに就職した田端は、入社以降1台も車を売ることができていない。「車が売れないのは、なぜ?」カーディーラーの新人営業マンがぶつかる苦悩と成長を描いた本作は、WEB漫画賞「
クニエ漫画グランプリ2021
」でSNS読者賞を受賞。今回は制作の裏側について、みこまるさんに話を聞いた。
目の前の“お客様”を見ていなかった…



【漫画】本編をイッキ読み
「実際に複数のディーラーさんに取材しました。事前にアンケートも実施して、対応の難しさや思わぬエピソードなど、たくさん教えていただきました」と語るみこまるさん。
困ったお客から思わぬトラブル、そして心温まる話まで、現場には驚くほどの“ドラマ”があふれていたという。
田端は入社後、1台も売れていない新人営業。「売りたい!」という想いが強すぎて、肝心の相手の気持ちが見えなくなっている。子ども連れの夫婦を待たせて見積もり作成に没頭したり、軽トラで来店したお客を「買う気がない」と決めつけて対応を回したりと、失敗を繰り返していく。
軽トラで来店した高齢の男性客のエピソードは、実在する店長から取材したものが元になっているという。「そのおじいさん、実はかなり立派な家に住んでいたそうなんです。田端は“ただの農家”と思い込んでしまって……」と、みこまるさん。
先入観から同僚に任せたものの、その同僚は丁寧な接客で見事3台の成約に結びつけたという。
『田端、明日は売るつもり!』は、毎話読み切り形式で連載されていた。「1カ月に1回の更新だったので、初めて読む方にも楽しんでもらえるよう、毎回ひと区切りのある構成を意識しました」とみこまるさん。
先輩や同僚、整備士や店長、そしてさまざまなお客たちとの出会いを通じて、田端は「売ること」「働くこと」の意味を少しずつ掴んでいく。売ることは、誰かとちゃんと向き合うこと。その大切さを教えてくれる、等身大の営業ストーリーだ。
【漫画】本編をイッキ読み
取材協力:みこまる(@micomalu)
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