注意しただけなのに「攻撃された」「責められた」と泣く…発達障害が理解されにくいワケを描く漫画が大反響【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた画像提供:(C)春野あめ/竹書房

「はかりの上に物を置かないでね」基本的なことを注意されただけなのに「攻撃的な言葉を言われた」「責められた」と感じてしまい、泣いてしまう。ちょっと注意しただけなのに泣かれてしまい、相手はびっくり!春野あめ( @AmeHaruno )さんの「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」の「case.04 ちょっとした言葉を攻撃と感じる」をX(旧:Twitter)に投稿すると大きな反響があった。今回は本書を紹介するとともに、発達障害である自分と向き合い特性を理解する難しさについて春野さんにインタビューした。

そのときなぜそんな発言や行動をしたのか、発達障害当事者である作者が自分と向き合う

【漫画】本編を読む画像提供:(C)春野あめ/竹書房

発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(2)画像提供:(C)春野あめ/竹書房

発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた はじめに(3)画像提供:(C)春野あめ/竹書房

本作「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」の作者である春野あめさんは、幼い頃から人間関係がうまくいかず、トラブルに悩まされていた。その後、発達障害と診断されてから、二次障害と向き合えるまで8年もかかったという春野さん。本作では、発達障害の特性を知って「なぜ自分はそんな行動をしてしまうのか?」「どうすればトラブルを起こさなくて済むか?」を春野さんの体験談をもとに考える。

春野さんは、本作を描くことになった経緯について「きっかけは、前作も担当してもらった編集者さんからの提案です。前作は私の二次障害についても多く描いたのですが、その際に私から『当事者は周りから理解を得にくいため、二次障害を起こし、人間関係のトラブルが増えていく』ということを聞いて、この話を私に提案したそうです。私自身、『発達障害についてもっと詳しく描きたい』『いろんな人に知ってほしい』という気持ちがあったので、引き受けることにしました」と打ち明ける。

本作を描くうえで「自分が体験したことや自分の思考回路を漫画にすることは、難しくはなかった」と話す春野さんだが、「特性の解説や対策などのパートもあり、発達障害に関する本、専門書、論文を読んで調べる作業が多く、ひとつの漫画として仕上げることが難しかった」と苦労した部分も教えてくれた。

「自己理解のちょっとした足しにしてもらえたら」と本作について話す春野さん。本作はほかにも「人との距離感がおかしい」「自覚なく人を不快にさせてしまう」「嘘をつく」など、13のケースが描かれている。発達障害で「生きづらさ」を感じている人や当事者と接している方は、ぜひ読んでみてほしい。

取材協力:春野あめ(@AmeHaruno)

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