日本語が理解できない言語のように聞こえる聞き取り困難症…「好きで聞き返しているわけではない」と共感の声【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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聞こえてはいるが、言語として把握することが難しい画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

「聞こえている」のに「聞き取れない」「聞き間違いが多い」など、聞き取るのが困難な症状を「聞き取り困難症(LiD)」もしくは「聴覚情報処理障害(APD)」という。この症状は通常の聴力検査では異常が発見されず、難聴ではないとされる。しかし、耳から入った音の情報を脳で処理、理解する際に、なんらかの障害が生じている状態で言語として認識できない状態だ。そんな生活を送る高校生を描いた、雨桜あまお (@amaousansan) さんの創作漫画「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を紹介する。

「いつも話聞いてない」「耳、悪いんじゃね?」と言われてしまう主人公

【漫画】「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」を読む画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(2)画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

聞き取りが苦手すぎる男子の日常1(3)画像提供:雨桜あまおう(@amaousansan)

主人公の橘結友は、教室などガヤガヤした場所で友達と話をしていると、しばしば相手が何を話しているかわからなくなる。いわゆる「聞き取り困難症(LiD)」もしくは「聴覚情報処理障害(APD)」に片足を突っ込んでいるようだ。聴力には問題はなく、聞こえているのに言葉を言語として把握することが難しいのだ。

今回のテーマを聞き取り困難症、聴覚情報処理障害にしたことについて作者の雨桜あまおうさんは「私自身、聞き取る力が少々弱めのようで『日本語のはずなのに、理解できない謎言語のように聞こえてしまう』ということが日常的にあります。そういう下地があるなかで、ふと『聞こえの感覚を物語にしてみようかな』と思い立ち、漫画を描いて公開するに至りました」と自身の経験を元にしたと教えてくれた。そして「大変な生活=常につらくて、苦しくて、悲壮感が漂っていて、真面目で深刻」という捉え方にならないよう「明るく軽やかに描き、読者が肩肘張らずに読める」ということを意識して制作したという思いも明かしてくれた。


SNSで話題を呼んでいる本作「聞き取りが苦手すぎる男子の日常」は、同じ症状で苦労する人から「ほかにも同士がいると思うと心強いです!皆さんに知ってほしい。好きで聞き返しているわけではないのですぞ」と共感のコメントも多く寄せられている。雨桜さんは「共感して楽しんでいただいたり『身近な人、子供、職場の人などにこういう傾向があるな』『知らなかった世界を知れた!』と好奇心でお読みいただいたり、十人十色の楽しみ方で、漫画シリーズを味わっていただけましたら幸いです」とメッセージを残してくれた。

取材協力:雨桜あまおう(@amaousansan)

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