真田広之が『LOST』出演を決める際に譲れなかった点とは?

東京ウォーカー(全国版)

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日本でも地上波で放送されている世界的大ヒット・ドラマ『LOST』。シーズン5のDVDボックスが先日発売され、全米ではいよいよ最後となるシーズン6の放送が始まったばかりだが、そこで物語の重要なカギを握る謎の人物・道厳(どうげん)役として日本を代表するスター、真田広之が出演している。番組プロデューサーのカールトン・キューズを伴なって久々に帰国した真田が、『LOST』の魅力や出演を決めたいきさつを語った。

本作は、国際線旅客機の墜落事故で無人島へ取り残された生存者たちを主人公に、島を取り巻く数々の謎と巨大な陰謀、そして生存者たちの壮絶なサバイバルを描いていく超大作。日本をはじめ世界中で大ブームを巻き起こし、“ロスティー”と呼ばれる熱狂的マニアまで生んでいるほどの人気ドラマだ。

もともと映画に比べると撮影スケジュールの忙しいテレビは二の足を踏んでいたという真田だが、「全編フィルム撮影で一度に何台もカメラを回して、しかもワン・シーンを何十テイクも撮る。時間のかけ方も予算の使い方も大作映画と全く同じなので、撮影中にテレビを意識したことは全くなかったですね」と振り返る。

練りに練られた脚本や、文武両道に長けた道厳というキャラクターにも魅力を感じた。だが、それでも出演を決めるに当たって譲れない重要な点があったという。「日本人が見ておかしいと思われるような日本人は演じたくなかった。ですから、クリエイターたちとは事前に1時間みっちりと質疑応答を繰り返しました。彼らからは日本人や日本文化に対する理解と尊敬を感じましたし、こちらの意見も十分に聞き入れると明言してくれたので、その言葉を信じて飛び込むことにしたんです」

プロデューサーのキューズ氏も「ヒロには深いところまでかかわってもらった」と語る。現在はロサンゼルスを活動拠点とする真田。決して日本での活動を封印したわけではないが、世界への門戸が開かれた今だからこそ、彼はある使命感をもって仕事に取り組んでいるという。「今でも従来のアジア人に対するステレオタイプ的な見方は残っています。だからこそ、そうした悪しき習慣を僕らの世代で終らせたい。それが、ロスにいる一つの意味でもあると考えています」。

誰も知らない土地で一人孤独な闘いを続けるサムライ、真田広之。我々も同じ日本人として、そしてアジア人として、その活躍をこれからもしっかりと見守っていきたい。【取材・文/なかざわひでゆき】

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