「命を減らす」タブーの選択…不妊治療で授かった“四つ子”が直面した夫婦の現実と試練、その後【作者に聞く】

2025年6月17日

東京ウォーカー（全国版）

ゴールデンウィークにおすすめの漫画、サヤ山サヤさん(@saya_twins1125)の『今日も三姉妹が舞う！～七転び八起き育児日記～』を紹介。二卵性双生児と三女を育てるサヤ山さんが、自身の妊娠・出産・育児の困難を漫画で綴ったコミックエッセイだ。
※漫画の内容はあくまで著者の経験に基づく体験談です。描写の内容がすべての人に当てはまることではないこと、著者の主観が含まれておりますことをあらかじめご了承ください。気になる方は医師などに相談されることをおすすめします。

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四つ子妊娠と「減胎手術」の葛藤

不妊治療の末、念願の妊娠を迎えたサヤさんだが、お腹には4つの胎芽、すなわち「四つ子」がいた。ところが、医師が提案したのは「減胎手術」という重い選択だった。多胎妊娠のリスクを減らし母子を守る意義がある一方で、それは生まれてくるはずの子どもの命に関わる。

想像を超える事態に、サヤさんは夫のぷみおさんに涙ながらに打ち明ける。「みんな産んであげたいよ――！」と叫ぶサヤさんの心境が描かれる。

「綺麗ごとだけじゃない」作者が描く決意

本作を描いた理由について、サヤさんは「これまで子育てで色んな壁にぶち当たってきた。同じ悩みを抱えた方の参考になれば幸いだ」と語る。特に減胎手術については、「タブー視されていた部分があったが、綺麗ごとだけじゃなく、現実問題として向き合った自分の体験を知ってもらいたい」と、あえて描くことを選んだという。

夫のぷみおさんとの話し合いもエピソードの肝だ。ぷみおさんはサヤさんの命を慮り「減胎手術を受けてほしい」と告げ、4人とも産みたいサヤさんと、どちらの心境も考えさせられる。

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