【実話】母親の死後、脳腫瘍で倒れた父は別人に…「性格が変わった親父」との地獄の介護生活とその結末【作者に聞く】

2025年6月19日

東京ウォーカー（全国版）

「母さんの後を追うな」突然の介護と父親への祈り
「これは実話」作者が語る介護のリアルと乗り越え方

いつか向き合う介護の問題。もしそれが突然訪れたら？母親の死後、家族の介護に直面したコミックエッセイがXで話題を集めた。

この漫画を描いたのは、「発達障害グレーゾーン」の特性を持つ漫画家のクロミツさん(@kuromitsu1510)。『灰低生きづらい＋グレーゾーン』や、父親の介護生活を描いた『電子書籍と親父の介護』といった作品を発表している。

今回は、自身の介護体験を元にしたコミックエッセイ『令和介護録270日』の1話～2話を紹介する。

「母さんの後を追うな」突然の介護と父親への祈り

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母親が亡くなった後、弟から一人暮らしになる父親との同居を頼まれた主人公。これまで自分の生き方を理解されず、実家に帰るたびに叱責されていたため、父親に苦手意識を抱いていた。しかし、親孝行への罪滅ぼしのように実家に戻ることを決意。同居半年後、父親が突然倒れたとの連絡を受け、病院へ。検査の結果、脳に異常が見られ、1週間後に緊急手術が決定する。予想外の状況に主人公は動揺を隠せない。

母親の死から一年足らずで起きた出来事。手術当日、主人公は仕事を休み、待合室で父親を待つ。緊張感の中、「母さんの後を追うのはまだ早いぞ！」と父親の無事を祈るのだった。

「これは実話」作者が語る介護のリアルと乗り越え方

リアリティのあるストーリーは実体験を元にしているのかという問いに、クロミツさんは「2018年11月に父親が倒れ、それ以降の介護体験を元にした実話だ」と明かす。

一人での介護で一番大変だったこととして、「父は倒れてから軽い認知症を発症し、私とささいなことで“言い争い”や“衝突”を繰り返すようになり、それがつらかった」と語った。

そうした苦労をどう乗り越えたかについては、「兄や親戚の協力もあったが、何よりソーシャルワーカーの存在が大きかった。もし介護をしていて『つらい』と思うようなことがあったら、ソーシャルワーカーを頼ってほしい。様々な面で支えになってくれるはずだ」とアドバイスを送った。

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