「死んでもやらん」夏休みの宿題に挫折し続けた少年が出したまさかの結論に「自分もそうすればよかった」の声【作者に聞く】

子供の頃の楽しい夏休みの中、この時期に頭を悩ませた人も多いだろう「夏休みの宿題」。8月末になっても終わる見込みが立たないとただただ苦しい宿題に、ルール無用な覚悟で望んだ小学生時代のエッセイ漫画が、SNS「X」(旧Twitter)上で1万件の「いいね」とともにユーザーからさまざまなコメントを集めている。話題を呼んだのは、漫画家のぬこー様ちゃん( @nukosama )さんが投稿した「夏休みの宿題が楽になった話」。エピソードの紹介とともに、当時の思いや学びについて作者のぬこー様ちゃんさんに聞いた。

夏休みの宿題が一度も終わらなかった少年が見つけた“心を救うシンプルな答え”とは

夏休みの終わりが近づくたびに、宿題に追われていたというぬこー様ちゃんさん。算数や図工の課題は好きで早々に終えていたが、漢字ドリルは白紙、絵日記は初日だけ、読書感想文に至っては本をなくす始末だったという。毎年「来年こそ計画的に…」と涙ながらに誓うも、その誓いは守られることなく夏が過ぎていった。

そして迎えた翌年。やはり手つかずの宿題が山積みとなったが、ぬこー様ちゃんさんはもう泣かない。ただ静かに、「私には向いていない」とほほえむばかりだった。長期間の宿題は「未来の自分に丸投げするだけ」「後になってやろうとしても提出物をなくしている」と自己分析した結果、小学生にして「もう死んでもやらん」と決意したそうだ。夏休みの宿題を放棄するという、まさかの選択だ。

「よい子はマネしないでね」と注意書きを添えつつ、読者からは「わかる」「長いとやる気なくなる」「これ見たら子どもがやらなくなりそう」と賛否両論の声が続出。自身も「1～2年生までは頑張ろうとしていた」と振り返るが、「失敗体験を積み重ねるより、やらないと決めた方が楽だった」と語る。さらに驚きなのは、小学5年生のときに校長が変わり、宿題自体が廃止されたという結末。「あのときの覚悟は何だったのか」と笑いを交えて語っている。

「人間は明確なデッドラインがないと集中できない愚かな生き物」とかつて自作漫画で描いたぬこー様ちゃんさん。夏休みの宿題をめぐるこのエピソードでも、“長期の自由”が人を迷わせるという本質を、ユーモアたっぷりに突きつけている。夏休みの宿題に苦い思い出がある人は、ぜひ「夏休みの宿題が楽になった話」を読んでみて欲しい。

取材協力：ぬこー様ちゃん(@nukosama)

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。