「これはわたしのことです」と共感多数!育児漫画『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』誕生秘話

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「他と違う」ことに苦しみ、「同じ」ことにホッとする…“比べてしまう”に焦点をあてた育児漫画に反響『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

「うちの子」は言葉が遅いかもしれない。「わたし」は他の親よりダメなのかもしれない。子どもや親子、家族の形はそれぞれ異なるもの。わかってはいても、ふと「よそ」と比べてしまう。3人のママを主人公に、それぞれ違う親の思いや悩みを描き反響を呼んだのが、漫画家・イラストレーターのむぴー(@mupyyy)さんの『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』だ。

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』書籍版書影『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』


むぴーさんは、『子供ができて知ったこと』(扶桑社)、『母がはじまった』(PHP研究所)など、著書を多数刊行。Amebaオフィシャルブロガーとして家族やをテーマにした漫画を中心に作品を発表するクリエイター。

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』


2025年5月には、自身のInstagramおよびnoteで創作漫画『 どこかの映画館の話 』を公開。同作品は、とある不思議な映画館を舞台に、自分が誰なのかさえわからない主人公がさまざまな内容のフィルムと、かわるがわる訪れる人からの、ときにあたたかく、ときに辛辣な言葉で、大切なことを思い出していく物語。1話ずつ公開されるごとに読者が増えていき、口コミでも話題になり大きな反響を呼んだ。また、『 おはよう、サンテ 不登校の私を救った愛犬との日々 』(原作:肥前ロンズ)のコミカライズを担当。心と体の調子を崩して学校に通えない主人公が愛犬と出合い別れるまでの日々を描いた作品で「愛犬家必読」「涙なしでは読めない」と注目を集めている。

育児メディア・ウーマンエキサイトでの連載に加筆し書籍化した『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』では、「子育てで自由な時間が持てない」「子供の発育がゆっくり」「ママ友の輪に入れない」といったそれぞれの悩みを抱えた母親が、「ほかの子・ほかの親」が持っているものと自分とを比べてお互いに影響される、きっと誰しもが感じる思いを群像劇として描いている。むぴーさんのインタビューからは、母親の悩みを描く中で「比べてしまう」という共通点を発見したという本作の舞台裏が見えてきた。

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』


母の悩みを描く中で見つけた、「比べる」という悩みの発端

――「我が子と他の子を比べてしまう」というテーマを取り上げた思いを教えてください。

【むぴー】漫画を描き始める時から「我が子を他の子を比べてしまう」というテーマを取り上げたわけではなく、描きながら見えてきたのがこのテーマでした。当初はいろんなお母さんの悩みをすくい上げながらマンガを描いていて、その先で「あれ?これって全部“誰かと何かを比べる”ところから始まっているよね」ということに気づいたんです。
なので、はじめに「『我が子を他の子を比べてしまう』というテーマにしよう」と決めたわけではなく、結果的にこのテーマになった形です。

――育児を題材にした作品の中でも、複数の母親それぞれが「比べてしまう」構図で描かれるのにハッとしました。3組の親子で描こうと思ったのはなぜですか?

【むぴー】もともとは育児メディア・ウーマンエキサイトの連載として「立場も年齢も違うママ視点の群像劇を描きませんか?」とお誘いいただいたんです。なので、いろんな環境にあるママたちを描こうと思い、3組の家族を出すことにしました。

私自身が結婚して3人を育てる中で、共働きの立場も、専業主婦の立場も、在宅フリーランスの立場も、発語が遅い子の親の立場も、発語がやたら早い子の親の立場も、落ち着きのない子の親の立場も、いつまでも人見知りが治らない子の親の立場も、とてもフレンドリーな子どもの親の立場も本当にいろんな立場を経験してきて、その時立っている場所でこんなにも見え方と感じ方が変わるのかと驚いたんです。群像劇はいろんな立場から見える景色を描くのに最適だと思いました。

――1人の悩みを描くだけでも大変だと思うのですが、3つの家族を描く中で難しいと感じたことや意識した点はありますか?

【むぴー】こんな風にいうと私が性格悪い感じがしますが、私の中にあった黒いわだかまりを3つに分けて、それをもっともっとどす黒くして3人それぞれに分け与えました。なので、登場人物は全員私ではありませんが、ある意味全員私の一部分を持っています。そのため、描く中で難しいと感じることはあまりなかったかなと思います。

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』

『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』


――また、育児という題材と表裏一体で、「母」となった人物それぞれの人生にも焦点があてられるようにも感じます。

【むぴー】そうだと思います。「母」というのはその人の一つの側面なので、本来のその人について描くことができたらいいなと思っていました。私の母親は「the・母親」という感じで、自分のすべてを子どもに捧げるような母でした。いつも褒めてくれて、本当に優しい母なんですが、あるタイミングで「ずっと家族のために捧げてきて、自分が何を好きなのか、自分が何をしたいのかわからない。自分の人生をどうしたいのかわからない」と悩むようになったのを見ていました。

その時に、「理想の母親でいるために頑張ることは尊いけれど、自分の人生がすべて子育てで埋まるような状態は不健全なのかもしれない」と子どもながらにすごく感じたのを覚えています。今では母はいろんなことに挑戦してとても楽しく日々を過ごしています。

――本作を発表して、読者からはどんな反響がありましたか?

【むぴー】連載中も、書籍を発売してからも、本当に多くの方から「これはわたしのことです」というメッセージをいただきました。この物語を通して、誰かに寄り添うことができたのかなと思いとてもうれしかったです。

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