オープン後も行列が続くH&M、ここまで人気なワケ

東京ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

5000人、2000人。この数字が何を意味するか? ずばりH&M銀座店、原宿店のオープン時にできた行列の数である。スウェーデン発のアパレルブランド「H&M」。現在世界30か国で約1600店を展開し、衣料品の売り上げは世界3位を誇るほどの人気。

新しいもの好き、熱しやすく冷めやすい日本人。こと若者に関してはその傾向が強くはなるが、低価格をひとつの売りにしているブランドひとつにこの騒ぎとは。誤解を恐れずに言えば、ファッションに敏感な若者たちにとってユニクロやGAPなどの大量生産型の低価格アパレルブランドは、アンダーウェアや部屋着レベルだったはず。ではなぜ、ここまで注目をされたのか? スタイリストの柏木作夢氏(スパークル)に聞いてみた。

「H&Mには、単なるバリューショップという概念がないからだと思います。デザイン性の高さやクオリティの高さが海外で人気だったので、一流ブランドが上陸したのと同じ感覚。だけど価格帯は驚くほど安いから誰もが注目することになったんだと思います」

確かにあの人の集まり方は、トップブランドのセールやバーゲン時と似ている。しかし、いくらデザイン性が高いとは言え、他人と同じものを着るということに抵抗を感じないのだろうか?

「H&Mは確かに大量生産ですが、商品の回転率が早いので他人とカブることが多々あるわけではないと思います。ユニクロやGAPなどはどちらかというとベーシックなアイテムがほとんどですが、H&Mに関してはデザインに遊び心のあるものが多いのでそのへんが大きな違いと思われます」

なるほど。カジュアルファッション業界的に棲み分けはできていると。では、数年前におしゃれ好きな若者に大人気となった、セレクトショップの現状はいったいどうなっているのだろうか?

「ここ最近のセレクトショップの商品のラインナップはどんどん本格的になっていて、価格帯も上がっています。海外からのセレクトも積極的に取り入れてどちらかというと、本当に好きな人にしか手の出せないものも多々あります。規模の大きいセレクトショップは、やはり今も昔も年齢層問わず人気は健在です」

果たしてこの人気が定着するのかは、しばらく様子を見る必要はあるが、来秋にはH&M渋谷店、H&M新宿店が立て続けにオープンする。息をつかせぬ間に店舗数を拡大していく戦略だ。低価格、デザイン性、回転率といった今までの日本にないシステムを武器にしばらくは日本を騒がし続けていくだろう。【東京ウォーカー/町田拓郎】

この記事の画像一覧(全3枚)

キーワード

カテゴリ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おうちで金麦花火セット

夏休み特集2025

夏休み特集 2025

ウォーカー編集部がおすすめする、この夏の楽しみ方を紹介。夏休みイベント&おでかけスポット情報が盛りだくさん!

CHECK!夏祭り 2025の開催情報はこちら

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る