【撮り下ろし】「拠点である名古屋の活動をもっと濃くしていきたい」チームしゃちほこインタビュー at NAGOYA

東海ウォーカー

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チームしゃちほこ。キャッチコピーは「ちっちゃくたって名古屋嬢!」photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


名古屋を拠点に活動する、秋本帆華(ほのか)、咲良(さくら)菜緒、大黒柚姫(ゆずき)、坂本遥奈、伊藤千由李(ちゆり)の5人から成るアイドルグループ、チームしゃちほこ。2012年4月に名古屋城で路上デビューし、2017年に結成5周年を迎えた。2017年3月には、これまで目標に掲げてきた愛知・日本ガイシホール公演を成功させ、同年10月18日にベストアルバム「しゃちBEST 2012-2017」をリリース。そんな彼女たちに、これまでの活動や今後の目標について話を聞いた。

ずっと夢だった日本ガイシホールでのライブを実現


―― 2017年はどんな1年でしたか?

秋本「1番大きかった出来事は、夢だった日本ガイシホールでの単独ライブを成功させたことです。路上デビューしたころからずっと目標にしていた場所だったので、そこでライブをできたことが現在の活動における自信にもつながっています」

【写真を見る】カラーネーム「名古屋レッド」の秋本帆華(ほのか)photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


坂本「今年に入って、メンバーのなかに20歳になった子がいるというのも大きいです。20歳から“正真正銘の大人”っていうイメージがあるので。みんなが中学生のころからチームしゃちほこの活動を始めて、もう20歳!?みたいな」※編集部注:インタビュー時、大黒と咲良が20歳。11月15日に秋本が、2018年1月に伊藤が20歳を迎える

咲良「2017年はいろいろな節目があって、挑戦することの多い1年でした。日本ガイシホール公演もそうですし、主演舞台や大学の学園祭ライブにも初挑戦。それと、今年2月にリリースした2ndアルバム『おわりとはじまり』では、初めて全国規模のリリースツアーをやらせていただきました。このツアーで、メンバーみんなのライブへの意識や取り組み方といった内面にも変化があったと感じています」

カラーネーム「マリッジブルー」の咲良菜緒photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


ベストアルバムは「これがチームしゃちほこです!」と紹介できる作品


―― 10月18日にリリースした「しゃちBEST 2012-2017」は、どんなアルバムですか?

秋本「ファンの方による投票で選ばれた、上位20位の楽曲が収録されています。CDは、日本ガイシホール公演の映像を収めたBlu-rayが付いている『5周年盤』と、新曲2曲が付いた『ROAD to ナゴヤドーム前矢田盤』、そして『通常版』の3パターンがあるんですが、やっぱり日本ガイシホール公演の映像をぜひ観ていただきたいですね。ベストアルバムとセットで、『これがチームしゃちほこです!』と私たちを初めて知る人にもオススメできる作品になりました」

―― そんなアルバムをリリースして、手応えはいかがでしたか?

伊藤「実は今回、iTunesトップアルバムチャートで1位を目指していたんです。これまでも2回チャレンジして1位を取れなかったので、『今回こそは!』と意気込んでいました。そして、実際に1位が取れたんです!しかも、それが初のベストアルバムという節目で実現できたというのはすごく嬉しかったし、自信になりました」

カラーネーム「むらさきパープル(仮)」の大黒柚姫photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


お気に入りの曲は「なんかちょっと気持ち悪い曲」!?


―― 今回収録されている曲のなかで、特にお気に入りの1曲を教えていただけますか?

大黒「私は、『プロフェッショナル思春期』という曲です。『おわりとはじまり』にも収録されているまだ新しい曲なんですが、曲調がコロコロ変わって、転換していくごとにメンバーそれぞれの歌声や個性を思う存分出せるんです。ライブでやると、ファンの方の歌や掛け声がすごく盛り上がって、まさにリリースツアーで育った曲だなと思っています」

咲良「単純に好きという理由からなんですが、私は15位に入っている『いいくらし』がお気に入りです。これは、最初はファンの方たちもメンバーにとっても『なんかちょっと不思議な曲』っていう印象だったんですけど(笑)。今は中毒性があるというか…。この曲は、アシッドハウスという音楽のジャンルが入っているんです。私たちはアイドルなので、お客さんがコールをしたり、一緒に踊ったりする曲が多いんですが、この曲はそうではなくて、お客さんがそれぞれ好きなように音に乗れる曲じゃないかな?この曲がチームしゃちほこの楽曲の振り幅を出していると思います」

カラーネーム「手羽先キミドリ」の坂本遥奈photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


坂本「私は『でらディスコ』です。ライブで聴くと、おだやかに、平和に乗れる曲です(笑)。フリもすごく簡単で一緒に踊れます。あと…この曲、滑り込みで20位に入れたんですよ。この曲が好きだというファンの方が多くて、『もっと上の順位でもいいのに!』っていう声も実は結構あります。でも、初期のころからこの曲は、ライブのセットリストでも1番最後に入れることが多かったんです。だから、投票の結果が20位で、CDを最初から聴いても最後にこの曲で終われるということに、奇跡を感じました(笑)」

伊藤「2位の『乙女受験戦争』という曲ですね。ライブでやると絶対盛り上がるし、お客さんと一体になれます。初期からある曲ということもあって、ライブで歌っていると、いろいろな思い出が頭をよぎります」

カラーネーム「ういろうイエロー」の伊藤千由李(ちゆり)photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


秋本「私は、『恋人はスナイパー』です。これは私たちが路上デビューしたときに初披露した曲なので、思い入れがあるこの曲が5位に入ったことがまず嬉しい!あと、この曲の歌詞には名古屋の名所や名物が入っているんですよ。私たちはBOYS AND MENさんと一緒に名古屋観光特使をやらせていただいているので、名古屋にちなんだ歌っていうのは歌っていてすごく光栄だし、この曲でもっと名古屋をアピールしたいなって思います」

これまでの5年間を振り返るのが…怖い!


―― 2012年に路上デビューをしてから、今年日本ガイシホール公演という目標を達成。怒涛の5年間だったと思いますが、振り返ってみてどんな気持ちですか?

全員「えーっ(どよめく)。振り返る?振り返っちゃう?!」

秋本「なんだろう…、振り返れない自分がいる……(笑)」

坂本「わかる!3月の日本ガイシホールで、ナゴヤドームという次の目標が発表されたから、『振り返ってる暇はねえ!』みたいな感じ…?(笑) でも、これまでが本当にあっという間で、時間がシュッて通り過ぎちゃった。プライベートな軸で考えると、中学生活と高校生活を全部チームしゃちほこで過ごしてきたわけだよね。それを考えると長いなぁって思いますね。小学校で考えたら今6年生だもんね」

インタビューに応じる秋本帆華photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


秋本「確かにあっという間だったけど、1つ1つを振り返ると、ライブもその1日だけじゃなくて、そのためのリハーサル期間があって…。全部が大切な思い出で、充実していたよね」

坂本「振り返ると『知らないって怖いな』って思うことがよくあります(笑)。例えば初期のころは、メジャーデビューするまでボイストレーニングをしたことがなかったり、ライブ前にストレッチをしていなかったりとか。今考えたら当たり前にしていることが、当時はできていなかった。お金をいただいて、お客さんに見せる立場だったのにやっていなかったと思うと…。今なら『やれよ!』って思いますが。たぶん、そのころだから許されていたというか(笑)」

大黒「みんなの意識はだいぶ変わったよね。あと、デビューして2年で日本武道館に立つというのも怖い。実力が追いついていないのに、そんな素晴らしいステージに立たせていただけるっていうのは、今考えると本当に怖いって思います」

インタビューに応じる咲良菜緒photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


ファンからの手紙で「今日は音を外さなかったね」


―― 短期間でここまで走り抜けられた、その理由はどこにあると思いますか?

伊藤「まず、先輩方が豪華(笑)。本当に恵まれた環境からスタートできたというのが大きいと思います。周りに助けられて、ここまで来ました。実はチームしゃちほこは1日限定のユニットから始まって、そこからファンのみなさんの応援があって路上デビューできたんです。当時はCDを出せるなんて考えてもいなかったし、こんな風になるなんて思ってもみなかった。周りの大人たちがドンドン先に進んでいって、私たちは付いていくので必死で。『いつの間にかテレビに出ている!』って感じでした。こんなに恵まれているグループはなかなかないと思う」

秋本「本当にそうだよね。ももクロちゃん(ももいろクローバーZ)という偉大な先輩がいて。ファンの方たちは、私たちのどこに魅力を感じてくれたんだろう…。成長過程を見たいっていう方がいたのかも。当時は、ファンの方たちから『今日は歌がうまかったね』『今日は音を外さなかったね』とか、よくお手紙をもらっていました(笑)。親目線みたいな?デビュー当時、私たちは中学生だったから…」

大黒「最初のころはフェスに呼んでいただいても、ほかに豪華なアーティストさんがたくさん出るので、アウェイの会場が結構あったんですよ。でも、チームしゃちほこのファンの方は少人数でも胸を張って大声で応援してくださって。ほかのアーティストさんのファンの人が、その姿に感動して拍手を送ることもあったり…。本当に、ファンの方たちのおかげでここまで来られたんだと思っています」

インタビューに応じる大黒柚姫photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


名古屋の人たちに愛されないとナゴヤドームは埋まらない


―― 次の目標であるナゴヤドームに向けて、今の意気込みを教えていただけますか。

咲良「日本ガイシホールという目標を掲げている時も、『会場を押さえることは誰でもできるけど、満員にすることはできない』という話をしていて。ライブを成功させて、ファンの方に満足してもらえないと意味がないと思っています。そのためにはまず名古屋の人たちに愛されないと、ナゴヤドームは埋まらない。だから、もっと拠点である名古屋の活動を濃くしていきたいなって、みんなで言っているところです」

伊藤「私ももうすぐ20歳になるので、できることの幅がどんどん広がっていきます。年齢的にお仕事ができる時間も長くなったし、学校もない。時間がたくさんあるから、海外だって行けちゃうかもしれないし!ライブも、セットリストや演出などに関して意見を出して実現できるようになってきたので、自分たちの頭を使って、もっといろいろなことをやっていきたいです!」

インタビューに応じる坂本遥奈photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


最後に、メンバーのマイブームを聞きました!


―― アイドルであると同時に年頃の女の子でもあるみなさんの、マイブームを教えていただけますか?

咲良「すごくリアルタイムな話ですが…『キングダム』という漫画を読み終わりました!今48巻まで出ているんですが、今週はお仕事が比較的ゆるやかだったので、4日間くらいかけて読みました(笑)。実は初めて漫画をがっつり読んだんですよ。今まで全然読んだことがなくて。最初は友達から無理やり勧められたんですが、読んだらハマっちゃいました」

秋本「私は最近、舞台を観に行くことが好きです。今年の8月にチームしゃちほこの主演舞台をやらせていただいてから、舞台っていいなと思って。漫画が好きなので、いわゆる“2.5次元舞台”ばっかりなんですが。『ハイキュー!!』や『青の祓魔師(エクソシスト)』という漫画が原作の舞台や、主演舞台でお世話になった劇団の方がやられている舞台を観に行きました」

インタビューに応じる伊藤千由李photo by 古川寛二 / (C)KADOKAWA


伊藤「私は、かわいい女の子を見ること(笑)。Instagramを見ていると、かわいい子がいっぱい出てきて!あとはYouTubeでも、かわいいYouTuberさんを見ています。もともとアイドルが好きっていうのもあるんですが。ファッションをチェックするわけじゃなくて、顔を見ています(笑)。でも、かわいい子が着ている服は影響されて買うことが多いです」

坂本「私はもともとお菓子作りが好きで、最近もよく作っています。この間は、シュークリームを作りました。ただ作るだけじゃなくて、焼き加減を調整して生地の硬さを比べて、『焼く時間が長いと外側がカリッとするな』とか、メモを取って研究しています」

大黒「いろいろあるんですが、今1番ハマっているのは茶碗蒸しです!私、食べ物にハマっちゃうと、朝昼晩の3食それだけでも大丈夫っていうくらい食べちゃうんですよ。でも、茶碗蒸しって量が少ない…。だから、ママに土鍋で茶碗蒸しを作ってもらいました。それが本当においしくて!いつか、茶碗蒸しを3食食べ続けるっていうのをやってみたいです(笑)」

〈2017年11月10日取材〉写真=古川寛二【東海ウォーカー】

前田智恵美

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