「お前の願いは不安を並べて身につけることだな。その願い叶えた」夢のお告げでお守りの本当の意味に気づく【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

よくないことが起きると「お守り」や「数珠」を身につける。その度に増えていくせいで、バッグにお守りの類がたくさん。しかし、それは本当にお守りなのだろうか?「お守りは、持ち主の前向きな姿勢があって初めて効果がある」という話を描いた、かんさび(
@kansabi_kk
)さんの「子狐の根付の話」に4.1万いいねがついている(2025年7月2日時点)。
お守りは、自分が乗り越えたいものを意識できる戒めのようなもの



たくさんのお守りや数珠を身につけた女性が来店し、小狐の根付を見つけて「これって縁起のいいものですか?」と尋ねた。彼女はそれを購入後、すぐにカバンに取り付けた。次に現れたとき、彼女は以前の装飾品をすべて外していた。話を聞くと、夢に現れた小狐に「お前の願いは、不安を並べて身につけておくことだな。その願い叶えた」と告げられ、不安や恐怖を数珠のように体に巻きつけてきたという。目覚めた彼女は、装飾品がお守りではなく不幸の数を可視化していたことに気づき、外すことを決意した。
作者のかんさびさんは、かつて勤めていた天然石屋で、何か不運があるたびにお守りを買い求めに来る客たちの姿を見て、「それって悪いことを逆に忘れないんじゃないかな」と感じたことが、本作「子狐の根付の話」を描くきっかけになったと明かす。また、物書きの不思議な話のシリーズは体験談ではなく、すべて創作であり、「興味があって調べている民俗学や伝統などからヒントを得て描いています」と教えてくれた。
多くの不思議な話を描いているかんさびさんだが、本人には霊感はなく、不思議な体験もほとんどないという。「経験がないからこそ、不思議な世界に惹かれるのかもしれません」と話す。
また、お守りについては「持つ人がどのような姿勢でお守りを持つかによって影響力が違ってくる」と考えており、「持つことによって自分が乗り越えたいものを意識できる戒めのようなもの」だと思っているそうだ。
物書きの不思議な話のシリーズは、少し怖さのある話も交えた創作話が満載。短編漫画で気軽に読めるので、ぜひ読んでみてほしい。
取材協力:かんさび(@kansabi_kk)
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