大量のゴミの山を「移転先に持っていけます?」夜逃げ先にゴミまで運ぼうとする依頼者!? 【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

子供の頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ
(@Chameleon_0219)
さん。X(旧:Twitter)にて公開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれ、今回紹介する漫画も2600いいねを超える人気漫画家だ。今回は、X(旧:Twitter)に投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第12話を紹介するとともに、本作に登場する依頼者についても詳しく聞いた。
精神的に追い詰められると、片付けができなくなる人は多い



今回の依頼者は、大崎ノブコさんと息子のソウスケ君。ノブコさんは離婚後、女手ひとつでソウスケ君を育ててきたが、病弱な息子の看病のため仕事を休みがちになり、ついには解雇されてしまった。現在は社員寮に住んでおり、年始の営業日までに退去しなければならなかったが、正月休みで引っ越し業者が見つからず、追い詰められた末に夜逃げ屋に助けを求めたのだった。
社員寮に到着した一行が部屋に入ると、そこには大量のゴミ袋が山のように積み上がっていた…。その光景を目にした社長は、「単刀直入に聞きますけど、依頼料払えます?」とノブコさんに問いかけた。
電話では「依頼料を用意している」と話していたノブコさんだったが、当日になって動揺した様子で「今日は払えません…」と答えた。前払いが原則のため、社長は依頼を断ろうとするが、ノブコさんはその場で土下座し、「夜逃げさせてください!」と必死に懇願したのだった。
そんな本作「夜逃げ屋日記」の作者である宮野シンイチさんは、現在も夜逃げ屋の現場に立ち続けているそうだ。依頼料を前払いできなかった大崎ノブコさんについて、「当時は本当に気の毒に感じました」と振り返り、初めてのケースだったこともあり、その感情が強かったと明かす。
大崎ノブコさんの自宅には大量のゴミが積み重なっているが、こうした状況は夜逃げをする人に珍しいことではないという。宮野さんは「散らかり具合に個人差はありますが、散らかっていること自体はよくありますね。精神的に追い詰められると、部屋の片付けなんてできないような方は多いようです」と語った。実話を基に描かれた「夜逃げ屋日記」をぜひ読んでみてほしい。
取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)
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