サントリー大阪工場に新設された「スピリッツ・リキュール工房」の一部が初公開!ひと足先に見学してみた

東京ウォーカー(全国版)

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大阪市港区にある「サントリー大阪工場」に「スピリッツ・リキュール工房」が新設。2026年春ごろには一般公開し、見学ツアーの実施も予定されている。

この「スピリッツ・リキュール工房」では、おもにジンなどの蒸留酒を製造。なかでも、サントリーの人気商品であるジャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」がその代表格となる。

2025年6月26日に行われた報道陣向けの取材会では、工房の一部を初公開。その様子をレポートする。

サントリージャパニーズクラフトジン「ROKU〈六〉」


国内ジン市場を牽引する「ROKU〈六〉」

サントリー株式会社 スピリッツ本部 リキュール・スピリッツ部 部長の新関祥子さんによると、世界のジン市場は10年間で約2倍に飛躍しており、日本でも2019年と比較して約3.5倍へと大きく伸長。

特に「クラフトジン」の伸長が著しく、2017年に登場した「ROKU〈六〉」の販売数量は2023年から右肩上がりで、“ジャパニーズクラフトジン”として国内外から高い評価を受けているそうだ。

サントリーが販売するジンの代表格である「ROKU〈六〉」(左)と「翠(SUI)」(右)

左から、スピリッツ・ワイン開発生産本部 スピリッツ・ワイン商品開発研究部 部長の伊藤定弘さん、大阪工場 工場長の矢野哲次さん、スピリッツ本部 リキュール・スピリッツ部 部長の新関祥子さん


そんな「ROKU〈六〉」は家で手軽に飲めるだけでなく、6月18日から東京・高輪にコンセプトショップ「茶室BAR ROKKAN by ROKU GIN」をオープンしたり、大阪・関西万博内のレストラン「水空 SUIKUU」で「ROKU〈六〉」を使ったオリジナルカクテルを提供したりと、あらゆる場所で人々を魅了。ジャパニーズクラフトジンとしての確固たる地位を築いている。

サントリーが大阪・関西万博に出店しているレストラン「水空 SUIKUU」で飲める「ROKU〈六〉」を使ったカクテル


つくり手の想いが学べるテイスティング

ジン市場の現状をひと通り聞き、いよいよ「スピリッツ・リキュール工房」へ。1階エントランスにはこれまでサントリーが生み出してきたアルコール飲料の一部の展示や、サントリーの原点とも言える「赤玉ポートワイン」から始まる歴史の紹介など、すでに見どころが満載。

新設された「スピリッツ・リキュール工房」

工房内の棚にはサントリーが製造しているアルコール群が並ぶ

サントリーの歴史が学べる展示では、歴代のCMの紹介も


工房のいたるところに飾られたロゴマークは、「ROKU〈六〉」に欠かせない“ボタニカル(草根木皮)”の桜や柚子、山椒の実などで蒸溜釜の形を表現しているのだとか。

「スピリッツ・リキュール工房」の内部。蒸溜釜を模ったロゴマークが特徴


まずは「クリエイションルーム」で「ROKU〈六〉」のテイスティングを体験。各席に「ジンの原料酒」「桜原料酒」「柚子原料酒」「ROKU〈六〉」の4種が並び、同社スピリッツ・ワイン開発生産本部 スピリッツ・ワイン商品開発研究部 部長の伊藤定弘さんによる「ROKU〈六〉」の原材料へのこだわりや、詳しい製造方法についての解説を聞きながらテイスティングできる。

「日本の四季が生んだ6種の和素材を使用したジャパニーズクラフトジン」がコンセプトの「ROKU〈六〉」。桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子といった日本ならではのボタニカルが使用されており、そこにジュニパーベリーやコリアンダーシードなどジンの伝統的なボタニカル8種を合わせることで、繊細で上品な香味を作り出しているそうだ。

「ROKU〈六〉」の詳細を聞きながらテイスティングが可能。知識を得てより深く味わえる


初めて口にする「桜原料酒」は桜餅のような味わいで、伊藤さんに勧められながら水を足して飲んでも桜の香味が薄まらないほど濃厚。ちなみに、この原材料となる桜は、旬のものを収穫してから浸漬タンクに入るまで26時間もの時間がかけられているという。

最後に「ROKU〈六〉」を飲むと、口に含んだときから飲み込む瞬間まで味わいが変化した。感じ方は人によって異なると思うが、最初に桜や柚子の華やかさ、途中に煎茶や玉露の渋味、最後は山椒のクセになる風味が感じられる。口の中でそれぞれの素材の味を探すのも楽しい。

「ROKU〈六〉」だけでなく、原料酒も試せる貴重な機会だ


高級感のある空間は、全体がプロジェクションマッピングのスクリーンになっており、この日は桜に包まれながらテイスティングを堪能した。

360度スクリーンのプロジェクションマッピングは圧巻!


蒸溜釜見学でものづくりを間近に体感

最後に工房の4階に行って、ついに蒸溜釜とご対面。その前室にはジンの主原料となるジュニパーベリーをはじめとした各種ボタニカルが置かれており、香りを確かめることができる。

「スピリッツ・リキュール工房」4階

壁面には4種の蒸溜釜の解説とジンを作る工程が書かれていた

ジンの原材料と「ROKU〈六〉」に使用する和素材が見られる


デッキに出ると、想像よりも数倍大きな蒸溜釜が4基並んでいた。これまでは蒸溜釜の中で浸漬まで行っていたそうだが、今回、別に浸漬タンクを8基新設。事前に浸漬タンクで原料を漬け込み、それを合わせて蒸溜釜でブレンドするという仕組みだ。

銅でできた蒸溜釜は首が長く特殊な構造に


同社大阪工場 工場長の矢野哲次さんによると、この仕組みでこれまで一日1回だった蒸留が2回可能になり、生産性が向上。また、浸漬温度・時間・撹拌を制御し、より高品質なものが製造できるように。蒸溜釜がある室内は少し暑く、普段はなかなか見られないものづくりの現場に思わず感動してまう。

大阪工場 工場長の矢野哲次さん。一般公開が待ち遠しい!


「日本に、洋酒文化を。世界に、日本のものづくりを。」を掲げるサントリーの「スピリッツ・リキュール工房」。見学ツアーの詳細については続報を待ちたい。

取材・文=ウォーカープラス編集部
撮影=大林博之

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※20歳未満の者の飲酒は法律で禁じられています。

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