念願のファーストピッチセレモニーに挑戦したママタルト!その舞台裏を檜原さんが語る
東京ウォーカー(全国版)

「M-1グランプリ」にて2022年から2年連続で準決勝に進出し、2024年には悲願の決勝進出と着実に認知度を高めているお笑いコンビ・ママタルト。独特な言い回しの長尺ツッコミが癖になるツッコミ担当・檜原洋平さんは、持ち前の陽気な性格とハッピーオーラで笑顔を届けるご機嫌ボーイだ。「ママタルト檜原の楽しみ日記」では、そんな檜原さんの生活にある“お楽しみ”を皆さんにおすそ分け!第15回は、東京ドームで行われたファーストピッチセレモニーについて。

第15回「ファーストピッチセレモニー」
第15回の更新です。
第15回の更新にもなると、過去14回の更新に成功したという自信から僕もものを言うようになり、「すいません、本来6月28日が締め切りのところを、6月29日に新幹線に往復8時間乗るので締め切りを一日遅くさせてもらえないか聞いてもらえないですか?」と交渉に出るように。
もちろん僕はひとつ許してもらえると次から次へとなる性格ですからそのうち、
「すみません、第30回の更新なのですが今回はエッセイではなく、ショート動画でお願いできませんでしょうか?」
「すみません。第52回の更新なのですが今回はエッセイではなく、写真2枚でもよろしいでしょうか?」
と、どんどんあっさりになっていくかもしれません。
(新幹線に乗る日に締め切りを変えてもらったので、ここで極上の東海道新幹線の車窓からの風景あるあるを2つ。1個目。カラフルな街ある。2個目。異常な量の中古車を置いてる場所ある)

今回のお楽しみはファーストピッチセレモニー。
6月20日に東京ドームで行われた、巨人対西武戦のファーストピッチセレモニーに行かせていただきました。
僕も今回初めて知ったんですが始球式とファーストピッチセレモニーは結構別物で、始球式は選手が守備位置についていて打者もバッターボックスに立っているのに対して、ファーストピッチセレモニーはグラウンドに選手がいない状態で行われます。その分僕がキャッチャーになれたりして、違った良さがあります。
ちなみに日本で最初の始球式は1908年のメジャーリーグ選抜対早稲田大学の試合で大隈重信が務めたそうです。大隈重信の球が届かなかったので当時の早稲田の打者はあえて空振り。そこから100年以上、始球式では打者はあえて空振りをするというのが続いているそうです。


どう?このエッセイを読んでクイズに0.1ミリ強くなるとは思わんかったやろう。
「問題。日本で最初のしきゅ」
「大隈重信!」
「なぜだ!なぜわかる!」
「ママタルト檜原の楽しみ日記を読んどったからやでぃ!!!」
クイズ番組でこのようなシーンを君が生み出してくれること、期待してるでぃ。

ちなみにZAZYのコロナ禍以降の最初のキャッチボールは、グラウンドに向かう道中で酔っ払いをジロジロ見ていたら酔っ払いが近づいてきてキスをするような距離で「殺すぞ!!!!」と叫ばれた後、キャッチボールをしていたらボールが顔に当たって口から血が出たというのはご存知かな?
「問題。ZA」
「口から血が出た」
「なぜだ!なぜわかる!」
「ママタルト檜原の楽しみ日記を読んどるからや、でぃ〜〜〜!!!」
テレビでこのシーンを見かけたら報告待ってます。

ファーストピッチでは大鶴肥満がピッチャー、僕がキャッチャーを務めさせてもらった。
今年になってから僕らのYouTubeで「大鶴肥満、始球式への道」という動画を投稿したところ、それを見てくださった巨人軍の関係者の方がファーストピッチセレモニーに声をかけてくださったらしい。
ファーストピッチセレモニーの3日前、15時に大鶴肥満と“殺すぞスタジアム(5年前ZAZYが殺すぞと叫ばれたキャッチボールのできる公園)”に集まって投球練習をした。30度を超えると5球くらいで汗が止まらなくなり、20球を超えたころには水中にいるほうがまだ濡れてないと言っていいほどにびしょびしょになったので切り上げた。

いよいよ本番当日。ファーストピッチセレモニーの1時間前、選手の皆さんが使用する東京ドームのブルペンで10分ほど大鶴肥満の球を受けさせてもらった。ブルペンではかなりコントロールが良く、「これ本番やったら相当ええぞ!」の連発だった。
ワンバンになったボールはドッジボールみたいによけていたが、「今は当たったら痛そうやからよけてるけど本番は体で止めるで」も連発した。
そして始まったファーストピッチセレモニー。大鶴肥満が東京ドームのマウンドに上がり、僕は東京ドームのキャッチャーのいるところに行った。

東京ドームのキャッチャーのいるところに座ってみると、席から見ていた時よりもグラウンドは小さく感じて、「こんなに内野は狭いのに、内野手は飛んできた球をキャッチして一塁に投げてアウトにしてんのか」と感動した。「こんな人数に見られているのに、完全に誰にもバレずに鼻くそをとれたら相当なマジシャンと名乗っても差し支えはないやろう」とも感動した。
実況の方の「ファーストピッチ、お願いします!」の合図とともに大鶴肥満の投げた球は少し上にそれ、僕はそれをちょっとジャンプしてキャッチした。そのあと東京ドームのお客さんが退場する僕たちを温かい拍手で見送ってくれて本当に嬉しかった。
4万人のお客さんに「殺すぞ!!!」と叫ばれていたら、小1から人前で泣いていない僕でもたまらず泣いてしまうところだった。良い体験をさせていただいた。

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