【実話】高校生で父が認知症に…父の変化を受け入れることができず誰にも話せなかった23年の記憶【作者インタビュー】

東京ウォーカー(全国版)

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父の体に異変が?画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

SNSやブログで「若年性認知症の父親と私」を投稿して注目を集めている吉田いらこ( @irakoir )さん。本作は吉田いらこさんが高校生の頃に父が若年性認知症を患い、当時の苦悩や壮絶な体験談をリアルに描いている。本作を描いた理由や当時の気持ちなどについて、吉田いらこさんにインタビューした。

誰にも話せなかった父の病気、漫画で描こうと決めた

漫画「若年性認知症の父親と私」(1/138)画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

漫画「若年性認知症の父親と私」(2/138)画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

漫画「若年性認知症の父親と私」(3/138)画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

漫画『若年性認知症の父親と私』は、作者の吉田いらこさんが高校時代からの23年間を、自身の視点で描いた実録作品だ。40歳という若さで認知症を患った実父の変化と、それに伴う心の揺れを、リアルかつ赤裸々に綴っている。

当初、お父さんの病気のことを作者の吉田さんは人に話すことはできなかった。しかし「誰かに聞いてほしい」という気持ちは心の奥にずっとあったという。「リアルの知り合いに話すのはちょっと重たいと感じていたので、誰でも読む読まないの自由があるSNSに載せることにしました」と本作を描こうと思った理由について語ってくれた。

「私は健気に介護をするわけでもない、家族のために努力するわけでもない、何もせず過ごしてきました」と明言する吉田さん。それでもありのままの気持ちを吐き出して描くことにしたといい、読者にどう受け止められるかよりも、当時の自身の葛藤を描くことに重きを置いたのだという。
お父さんが若年性認知症だとわかったときの気持ちについて尋ねると、「現実を全く受け入れることができずに、まるで『ドキュメンタリー番組を観ているようだ』と感じるほど、当事者意識が持てなかった」と教えてくれた。「時間はかかるけどいつか元の父に戻るだろうと」と本気で信じ、現実から目を背けずにはいられなかったそうだ。

現在介護に関わる人たちに向けて伝えたいのは「第三者にヘルプを頼むこと」だと話す。大好きな人を嫌いにならないためにも適切な距離を取ることが大切だと訴える。
本作は、家族の病と向き合った少女のリアルな声を通して、多くの読者の心に寄り添ってくれる作品だ。

取材協力:吉田いらこ(@irakoir)

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