6割引き丸鶏の「最期の願い」が読者の涙を誘う！命の重さを問う大反響漫画【作者に聞く】

12月25日の翌日、スーパーに行くと6割引きのシールが貼られた丸鶏があった。クリスマス用に売り出されたものの「おつとめ品」として、「3割引き」「半額」と何度も値引きシールが貼られている。そこで「命の犠牲を突きつけられた」気持ちになったみこまる( @micomalu )さんは、「12月26日に6割引きで売られていた鶏肉に捧げる漫画」を制作。

Xに投稿すると、「命を奪っておいて食べずに廃棄こそ可哀想なことですね」「動物の命を頂いているっていうことを改めて胸に刻みたい」などのコメントとともに、8.5万いいねがつく(2025年7月4日時点)。今回は制作の裏側について、みこまるさんに話を聞いた。

せめて「わぁチキンだ！」と喜ばれながら食べて欲しかった…

クリスマスの翌日、値引きシールが貼られた丸鶏を見て「本懐を遂げさせよう」と購入したママ。家族に「またチキン？」と言われつつも、「首を落とされ、羽をむしられ、パック詰めされて、クリスマス過ぎたらどんどん値下げされていく鶏さんがかわいそうに思えて…」と伝えると、家族も納得して丸鶏をおいしく頂いた。その夜、食べた丸鶏がママの夢枕に立ち、「次は鳥として自由に生きたい」と来世の約束を交わす。

本作を描いた経緯について作者のみこまるさんに尋ねると、「数年前の12月26日のスーパーで、クリスマスを過ぎて割引されている丸々一羽の鶏を見て、衝撃を受けたことが始まりです。改めて命の犠牲を突きつけられたような気分になりました。この衝撃を何かの形で伝えたいと思っていました。イラストや絵画など一枚の絵としては少し難しく感じ、漫画という「ストーリー＋絵」なら表現できそうだと思い、制作しました」と当時を振り返る。

制作するうえで、見たときの衝撃を伝えるにはリアルに描いた方がいいと思い、実際に丸鶏を購入して観察したんだそう。「作中でいろいろなポーズをとるので、動かしてみて観察させてもらいました。観察後は参鶏湯にしていただきました。驚くほどおいしかったです」と話す。

取材協力：みこまる(@micomalu)

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