外国人観光客あるある!?ドタキャンや仲居さん泣かせの無茶ぶり要求!しかし日本の“オバサマ方”も強烈!!【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

文化の違いか、それとも国民性なのか!?インバウンド需要で外国人の旅行客が増えた昨今。旅館業に携わる人たちが避けては通れないのが「外国人観光客への接客」。言葉も文化も違う彼らに悪気は一切なくても、彼らの想定外の行動や要求に現場は大混乱…!!いくら仲居さんたちが接客のプロといえども、自由奔放な彼らに振り回され、「おもてなし」どころではなくなってしまうのだった!

旅館業の裏側を楽しく描いた漫画『We are ナカイサン!』を描いたのは、新卒で仲居として働き始め、トータルで10年以上、全国7カ所の宿での勤務経験があるにこさん。そのため、本作にはリアルなエピソードが満載だ。普段宿泊するだけでは見えない旅館業の裏側を描いた作品で、仲居さんたちの苦労を垣間見ることができる。にこさんに、仲居という仕事について話を聞いてみた。

――『We are ナカイサン!』にはおもしろくてすてきな仲居さんたちが多く登場していますが、登場するキャラたちは実在の人物でしょうか?
全国7カ所の宿で仲居をしていて本当にたくさんの人たちと出会ってきたので、漫画に登場する仲居さんは「こういう仲居さん、どこの宿にもいるよね~!」という人たちを集合体にして一人ひとりのキャラを作っています。代表的なのが「おくさまメガネ」と呼ばれている仲居さん。どこの宿にもなぜかこういう人がいました。見た目も似ていて、性格も仕切りたがりで似ているんです!
――主人公の仲居さんは一浦さんですよね?
一応、目線は私なのですが、「私」の見た目は全く違います。これも集合体!私の若いころは怖いもの知らずで、よく「おくさまメガネ」みたいな年上の仲居と衝突していました。さすがに年齢を重ねてからはマシになりましたが…(笑)。
――ひと昔前に比べ、圧倒的に外国の観光客が増えました。言葉の壁はどうされていましたか?
このエピソードのときも、料理の件に関しては「英語のお品書きぐらい用意してくれよ」と思いましたが、そのほかのシーンでは、英語が全く話せなくても小学生以下の単語だけでどうにか対処できるようになりました。そのため仲居を辞めた今でも、外国人に英語で話しかけられても「英語が話せないから恥ずかしい」とか「通じなかったらどうしよう」なんてことは考えなくなりました。むしろ英語を話せないくせに堂々とコミュニケーションをとろうとする自分を誇らしいとさえ思います!
――外国人観光客でなくても、仲居さんはお客様との距離が近いので、大変なことも多いですよね?
そうですね。月並みですがクレームの対応は大変でした。こちら側のミスならばわかりますし、対処のしようもあるのですが、理不尽な苦情を申し立ててくるお客様もいましたので…。そうなると他部署も巻き込んで処理にあたる…なんて事態になってくるので、そういうお客様には本当に困りました。

今回は主に外国人観光客のエピソードだったが、仲居さんたちを振り回すのは、必ずしも外国人観光客ばかりではなかった…。けっこう手強いのは、日本人のオバサマたちだったりもする…という最後のオチまでぜひ楽しんでほしい。
旅館に泊まると、きっちりと着物を着こなし、涼しい笑顔で接してくれる仲居さんたち。客には見せない笑顔の裏側を描いた『We are ナカイサン!』は、もと仲居さんが描くだけあってリアリティにあふれた漫画だ。仲居という仕事に興味がある人、旅行が好きでよく旅館に泊まる人におすすめの作品なので、ぜひ一度読んでみて!
画像提供:にこ
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
この記事の画像一覧(全37枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介