号泣必至!!「ボロ泣きなんだが…」「涙が止まんねぇよ」京都の灯籠流しがテーマの心がジーンと震える一作【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「君に会いたい」「もう一度だけでいいから」――8月16日、京都では毎年、五山の送り火とともに灯篭流しが行われている。京都のお盆を代表する風物詩だ。灯篭流しは送り火の一種で、お盆に帰ってきた先祖の霊をあの世へ送り出す儀式である。美しく灯る灯篭が水面に浮かび、幻想的な風景が暗闇の中に浮かび上がる。
本作『光流し』は、その灯籠流しをモチーフにした感動作だ。大切なことを伝えられないままこの世を去ってしまった相手へ、最期にもう一度だけ会いにいくお話である。

本作は、主人公の火野がひとりで灯籠流しが行われている池の貸しボートに乗り込むシーンからスタートする。浮かない表情でうつむいて乗り込むと、「火野くん」と声がかかった。顔を上げると、ひとりで乗ったはずのボートに制服姿の少女が乗っていた。少女は、驚く火野に「ひさしぶりやね」と笑いかけるのだった。この少女の正体は…?

本作を描いたのは、「月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)」で商業誌デビューした雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)さん。本作は彼女の地元の灯篭流しをモデルに描いた作品で「少年エース」に掲載された商業作品である。雪宮さんに本作についてさらに話を聞いてみた。

――とても切なくて涙を我慢できませんでした。特に力を入れて描いたシーンはどこでしょうか?
クライマックのシーンです。火野が水樹に告白して、水樹が光になって消えていくシーンですね。一番感動的なシーンなので一番気合いを入れて描きました。そのほかの灯籠流しのシーンもすべて作画に気合いを入れて描いていたと思います。
――灯籠が美しい光を放ちながら水に浮かんでいる様子が、とてもリアルに伝わってきました!
地元でよく見に行った思い入れ深いイベントでもあるので!実際に灯籠流しの日にいっぱい写真や動画を撮ってきて、それらの資料写真を参考に、より臨場感が出せるように描きました。
――京都では各所で灯篭流しが行われるようですが、本作のモデルとなった場所はどこでしょうか?
京都市右京区の広沢池灯籠流しがモデルになっています。毎年8月16日に五山送り火と一緒に行われている灯籠流しなのですが、この池の近くからちょうど鳥居形の送り火も見られるんです。送り火と共に池一面に広がる流し灯籠の光がすごく幻想的な光景で、初めて見たときから「いつか漫画で描きたい!」と思っていました。『光流し』という漫画で形にすることができて満足です。
――新作のご予定はいかがでしょうか?
実はまさに最新作を準備中でして、今年の秋頃には始動できるように、今頑張って準備を進めています…!今回取材もたくさん必要な題材で、日々「やることが多い…!!」とあたふたしており、前までのようになかなかSNSの方で趣味のイラストや漫画を載せられず、歯がゆい気持ちではありますが、今までにはないおもしろい企画を進行しているので、今しばらくお待ちいただければ幸いです…!

本作を読んだ読者からは「ボロ泣きなんだが…」「泣きすぎで、目が…」「涙が止まんねぇよ」「胸がぐわんってなった」という感想が相次いだ。号泣必須の美しい物語、ぜひハンカチ片手にご覧あれ!ちなみに本作には番外編と位置づけられる『火野君は喋らない』という作品もある。本作を読んだあと、ぜひ番外編も読んでみてほしい!
取材協力:雪宮ありさ(@yukimiya_7sb)
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