日本屈指の山岳景勝地・上高地のウォーキングプランをご紹介!
東京ウォーカー
上高地は北アルプスの麓、標高約1500mにあり、「神の降り立つ地(神降地)」とも称される山岳景勝地。明治時代に日本近代登山の父と呼ばれたウォルター・ウェストン氏が賞賛したことから、国内外に広く知られるようになり、現在では年間150万人の観光客が訪れる国内有数のリゾート地となっている。ここでは梓川の下流方面を1時間程度で散策できるウォーキングコースと見どころを紹介する。

“日本近代登山の父”を称えた「ウェストン碑」
上高地の玄関、上高地バスターミナルから河童橋に向かい、橋を渡って梓川の右岸を下流へ歩くこと約25分ほどで「ウェストン碑」が設置されている広場に出る。ここからは霞沢岳と六百山を見渡すことができ、撮影スポットとしても人気が高い。1888(明治21)年から1895(明治28)年まで日本に滞在した英国人宣教師のウォルター・ウェストン氏は、日本各地の名峰を制覇し、その著書で北アルプスの魅力を国内外に伝えた熱心な登山家として知られている。「ウェストン碑」は、氏が結成のきっかけを作った日本山岳会によって1937(昭和12)年に設置された。

原生林の中にひっそりとたたずむ「田代池」
ウェストン碑から、下流へ向かって進んでいくと左側に穂高橋・田代橋が見えてくる。橋を渡って右手、梓川の左岸沿いを歩くと原生林の中、ぽっかりとあいた湿原に「田代池」が現れる。「大正池」と同じく焼岳からの堆積物で梓川がせき止められてできた池だが、水深が浅いため、池の中に小島が点在する水田のような風景となっている。5月は新緑、夏はイチョウバイカモやニッコウキスゲの花、秋は紅葉、晩秋は木々を包む霧氷、と四季折々のさまざまな景観が楽しめる。

焼岳の大噴火でできた上高地最大の池「大正池」
「田代池」から梓川をさらに下流に進むと「大正池」へ。1915(大正4)年の焼岳の噴火の際、泥流により梓川がせき止められてできたという上高地最大の池だ。鏡のように澄みきった水面に穂高連峰の雄大な姿が映し出される様は、上高地を代表する風景のひとつと言われている。「大正池」の景観は時刻や天候によって大きく変化し、朝夕の気温変化によってもやが発生すると、立ち枯れの木をもやに包まれる幽玄な光景を見ることができる。
景色を堪能した後は、ゴールとなる大正池ホテル前のバス停へ向かおう。


今回は梓川下流のウォーキングプランを紹介したが、上流にも明神池や徳沢など、見どころが沢山ある。余裕があれば、ぜひそちらにも足を運んでみよう。また、梓川周辺は市街地に比べて気温が低く天候が変わりやすいので、ウォーキングの際は重ね着できる上着と雨具の準備を忘れずに!【東京ウォーカー編集部】
東京ウォーカー編集部
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