【夏の自由工作】貝殻や鉱石を型取りしてオリジナルレジンのモールドを作ろう【小学校中学年】

東京ウォーカー(全国版)

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夏休みの自由工作を、なるべくラクに、なるべく安く完成させたい……!というキッズ&保護者のみなさんに提案!小学校中学年(3年生、4年生)におすすめなのが、貝殻や鉱石を型取りして作るオリジナルレジンのモールドだ。

夏は海に出かける機会も多いはず。海辺できれいな貝殻を見つけることもあるだろう。自然が作り出す形の美しさは目を見張るものがある。同じものはふたつとない、世界にひとつだけの造形だ。そんな自然の造形を、そっくりそのまま型取り用のシリコンで残してみよう。このシリコンは、レジンや樹脂粘土のモールドとして使える。「すてきだな」と感じた形をそのままコピーして、好きな素材や色で彩ることができるぞ。

貝殻のほか、鉱石などの自然素材、さらには自分で作ったオリジナルパーツも、シリコンで型取りしておけばいくつも量産できる。写真立てや貯金箱といった夏の自由工作の定番も、シリコンモールドで作ったレジンや樹脂粘土で飾れば、みんなと差をつけられる!

水玉模様やハート柄、透明の貝殻も作れちゃう!レジン用のシリコンモールドを自分で作ろう



<準備するもの>
・シリコン型取り剤…1セット
・計量カップまたはキッチン用計量器
・使い捨てのコップ…1個
・ケース…1個
※今回は型取り剤に付属したプラスチック製のケースを使ったが、紙コップ・プラスチックのコップ、牛乳・パックなどで代用可能
スプーンや割り箸…1個
※シリコンが付着するので捨てられるものを使う

【写真】ほかに、カッターと両面テープがあれば完璧


・型取りしたい原型

型を取りたい原型を用意しよう。左は市販のベアグミパーツ、海で拾った貝殻、鉱石屋さんで見つけた水晶の結晶


★あると便利なもの
カッター
両面テープ

<作り方>

1.型取りしたい原型をケースにセットする

紙コップを高さ3センチ程度にカットして、ケースの代わりにするのも◎

原型が収まるサイズのケースに、型を取りたい面を上側にして置く。伏せた底の部分は平らになる。原型が軽いと、シリコンを流し込んだときに浮いてしまうので、心配な人は底の部分に両面テープを貼り、ケースに固定しておく。

2.シリコン剤を混ぜる

A剤とB剤を同じ量ずつ、紙コップに注ぐ

今回使った型取り用のシリコン剤は、2剤を1:1の割合で混ぜて使う。写真のように計量器で重さを測るほか、計量カップで同量ずつを測ってもよい。2剤を使い捨てのコップに注いだら、ムラにならないようよく混ぜておく。

ムラにならないようしっかり混ぜて

今回はコップにA剤を50グラム、B剤を50グラム、合計100グラムのシリコン剤を使った。

3.原型を置いたケースにシリコン剤を流し込む

シリコン剤を流し込むと、型を取りたい原型が押し流されてズレてしまう。気になる人は両面テープなどで固定を。貝のように空洞があるものは、樹脂粘土などを詰めて穴をふさいでしまうのも手

原型がすっぽり埋もれたらさらに1ミリくらい盛っておくと安心

原型が完全に浸るまでシリコン剤を流し込む。少し多いくらいがベスト。

4.ホコリが入らないようフタをして半日置く

平らな場所に置き、フタをする

ケースにフタやラップをかぶせておくと、シリコンにホコリが入らない。シリコン剤によるが、今回使ったものは5〜8時間でシリコンが固まる。平らな場所にそっと置いてしばらく待とう。

5.シリコンから原型を外す

固まったらケースから外そう

ケースから外したシリコン。伏せた側を見てみると、原型がシリコンに少し埋まっている

原型の外側にそわせるようにして、カッターで薄い皮膜を切り取ろう。けがには十分に注意すること

シリコン剤が固まったら、ケースから剥がそう。カッターを原型の端に沿わせるようにして滑らせ、薄いシリコンの膜を切り取る。その後、原型をシリコン剤から剥がしとる。これで型取りは完成!

不要な部分は捨ててOK

原型をシリコンから外す。シリコンを伸ばし広げるようにして、ゆっくり丁寧に剥がそう

型が取れた!貝殻の細かな筋もしっかり型取られている


6.シリコンモールドでレジンを作ろう

完成したシリコンモールドを使って、レジンチャームを作る。本物の原型ではありえない色に仕上げていくのがポイント。

レジン作品を作るなら、本物の貝殻ではありえない柄や色を使ってみたい

左がレジン、右が原型。結晶の形もきれいに再現できた!

砂糖がけのベアグミパーツ(左)も、砂糖のジャリジャリした風合いをそのまま再現(右)できた。ただし、このパーツの原型は売り物。できあがったレジン作品を販売するのは商標権の侵害にあたるのでNG


【注意点】
・販売されているパーツや、ほかの人が作った原型を複製する場合は、できあがったものを販売してはいけない。自分だけで楽しむ分には問題ないが、販売すると「商標権」や「著作権」を侵害することになる。
・貝殻や鉱石などの自然物には「商標権」も「著作権」もない。
・ベアグミの原型は販売されていたものなので、シリコンで型取りしたあとでレジン作品にして販売するのはアウト。
・カッターを使うときはけがに注意しよう。

<最後に>
型取り用のシリコン剤はさまざまなものが売られていて、どれも簡単に型取りできる優秀な材料だ。手順通りに作れば、誰でもほとんど失敗なくシリコンモールドを作ることができる。

実はこの工作で最も重要なのは、ハンドメイド作品を作る際は、誰の権利も侵害してはならないというルールを知ること。商標権や著作権のあるものを複製するのは、責任が伴う。また、販売目的でなくても、友達が考えたデザインやアイデアを盗んだりしてはいけない。盗まれた側は嫌な気持ちになる。

シリコン剤で型取りし、レジンで作品を作りつつ、商標権や著作権について調べたら、クオリティの高い夏の自由工作が完成するぞ。


※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

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