「ああいうのを『老害』っていうんだろうな」自分の親が老害だった…!!聞く耳持たない親が恥ずかしい【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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わたしの親が老害なんて画像提供:(C)西野みや子

寿司屋で順番待ちをしているとき、店員が人数の少ない人をカウンター席に優先的に案内していたら、「順番を抜かすな、非常識だぞ!」と、店内で騒ぐ人が。周囲から冷たい視線を浴びているのは、自分の父親だった――。現代の常識とのズレに気が付かず、古い価値観のまま自分たちは正しいと主張。その押し付けをわずらわしく感じる娘が主人公の「わたしの親が老害なんて」を紹介するとともに著者の西野みや子( @miyakokko61 )さんにインタビューを行った。

特別な誰かを指すものではなく、私たちのすぐそばにある「老害」というもの

【漫画】外に出ればクレーマー!!自分の親が老害?画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA

「わたしの親が老害なんて」02画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA

「わたしの親が老害なんて」03画像提供:(C)西野みや子/KADOKAWA

西野みや子さんの描く本作「わたしの親が老害なんて」は、「老害」をテーマにした企画をもらったところから制作が始まったという。「私自身、誰かを明確に『老害』と感じた経験はあまりありませんが、限界集落で育った環境の中で、男尊女卑や古い価値観に触れる機会は多くありました。都会での一人暮らしを経て、田舎の独特な考え方に気づいたことから、『老害』は特別な存在ではなく、誰の身近にも潜んでいる可能性があるのだと感じ、このテーマで描きたいと思うようになりました」と西野さんは制作当初を振り返る。

自分の価値観や経験を他人に押し付け、異なる文化や考え方を受け入れようとしない態度が摩擦を生み、結果的に生まれてしまった「老害」という存在。本作で注目してほしいポイントについては「私が体験してきた親世代やその上の世代から言われて感じた違和感を多く描いているので、注目していただけるとうれしいです」と教えてくれた。

「老害」は誰にでも潜む可能性があるという考えから、あえてどこにでもいるような登場人物にしたという西野さん。見た目の印象や世代間の価値観の違い、「『誤解と理解』はほんの小さなきっかけで起こることも、この作品でも描きたかったテーマです」と語る。

最後に西野さんは「『老害』という言葉はインパクトが強く、軽々しく使うべきではないと私も思います。でも、その実態は特別なことではなく、私たちの身近な人、そして自分自身にも起こりうるものです。この作品を通じて、『老害』とされる人たちの背景や、なぜそうなってしまったのかを知ることで、私たちもまた同じ道を歩まないように、自省するきっかけになればうれしいです」とコメントを残してくれた。

取材協力:西野みや子(@miyakokko61)

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