何をしてもうまくいかない原因は「発達障害」のせいだった!診断が下りない「グレーゾーン」のつらさを描く【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

自身の体験をSNSで発信する漫画家のクロミツ
(@kuromitsu1510)
さん。初の書籍
『灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー』
が発売中だ。
この漫画は、自身の特性から「甘え」「怠慢」「努力不足」とレッテルを貼られ、“生きづらさ”を感じていたクロミツさんが、ある日、「発達障害グレーゾーン」の特性があると言われ、生き方が変わっていく話。自身の特性をどう理解し、どう向き合ってきたのか…?本作を描いた理由をクロミツさんに聞いた。
読んで共感してもらえると「苦しいのは自分だけじゃない」と実感できる



本作「灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー」の作者・クロミツさんは、新卒で就職してから20年以上、どんな仕事に就いても失敗続きだったという。一時は絶望しかなく、「自死」が頭をよぎったこともあったが、好きな漫画を描くことでなんとか自分を保ってきたクロミツさん。SNSに投稿していた頃は「書籍化できればいいなと思いながらずっと描いていましたが、今の時代では難しいかなとも思っていました」と語る。
実話である漫画内のエピソードについては「就職した会社で毎日上司に叱られ、同期の人間に差をつけられて、会社をクビ同然で辞めたエピソードがあります。これは30年くらい前の出来事ですが、未だに思い出すと苦しいです」とのことで、描いていてつらい部分もあったという。一方、「漫画を読んだ方に共感してもらえると『苦しいのは自分だけじゃない』と実感できますね」とも話し、漫画にすることでスッキリできる部分もあったそうだ。
クロミツさんは「生きづらさを抱えて悩んでいる人に対して『弱い』や『甘え』の一言で片付けたがる人をたまに見かけますが、それはやめてほしいです。悩み、苦しみながらも『自分にできることは何か…』を必死に模索している人間は確実に存在していると思います」と話す。
生きづらさを感じている人や、周囲にそのような人がいる人たちにとって、何かのヒントになるかもしれない本作を、ぜひ一読してみてほしい。
取材協力:クロミツ(@kuromitsu1510)
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