「うちに来る?」甘い言葉にほいほいついて行ったら…主人公の正体がわかるラストに激震!?【作者に訊く】
東京ウォーカー(全国版)
「マジか…」彼女は絶句していた。それもそのはず!目が覚めると同じベッドに知らない男が寝ていたのだから――!!彼は誰で、なぜ彼女は見ず知らずの「狼(おとこ)」と一夜をともにすることになったのか?

懸命に昨夜の記憶をたぐり寄せた結果、昨夜の忌々しい記憶が蘇ってきた。彼女は昨夜彼氏に振られ、同棲していた部屋から身ひとつで追い出されたのだった。外は雨が降りしきる中、傘さえ持たない彼女は軒下で途方に暮れていた。そこへ現れたのが「彼=狼(おとこ)」だった。「行くところないなら、とりあえず一晩うちに来る?」という甘い言葉に一瞬警戒したものの、結果、ほいほいとついて行ったのだった。一体、この主人公の正体は…?ラストでその正体が判明するが、読者はその激甘な正体に打ち震えること間違いなし!ある意味、“激震=激しく震える”のラストである。

本作『月夜のオオカミ』を描いたのは、紅月陽(@RedSunCat)さんである。紅月陽さんはこれまでアニメーターとして数々の有名アニメ作品に携わり、その後ゲーム会社のアートディレクターやイラストレーターとして活躍。映画『娼年』の画コンテや、同じく映画『星の子』の作中で主人公が日記帳に描く似顔絵などを担当。そのほか、米津玄師さんの楽曲『砂の惑星』のミュージックビデオの作画や、アドベンチャーゲーム『因果応報マーダラスプラザ』のオープニングのアニメ監督などを手がけてきた。
現在は兼業漫画家へと活動の場を広げ、2025年4月に発行された雑誌『HONKOWA』の霊障ファイル『幽界からの警告』特集で、エッセイ漫画『カラフル☆スピリチュアル~共感覚で視える世界~』が掲載されたり、2024年に学研から出版された学校書籍漫画に携わるなどパラレルクリエイターとして活躍は多岐にわたる。「本格的に漫画を描き始めたのは30歳を過ぎてからです」と言う彼女だが、描きはじめてほどなく、集英社主催の「マンガMee新人賞」やぶんか社主催の「マンガよもんが新人賞」など数々の賞を受賞している。そんな紅月陽さんに本作について話を聞いてみた。

――彼氏に振られて家を追い出された女の子が見ず知らずの男に拾われるところから始まる本作ですが、一番力を入れて描いたシーンはどこでしょうか?
そうですね、この話の一番の核は「主人公の正体」になるので、どのシーンというよりは途中でネタバレしないようにすることを大事に描き上げました。
――本作でこだわった点もそこでしょうか?
はい。実は○○だった、という思考の変換が見どころなので、作中では別の箇所に読者の意識を向けさせるための工夫をしたり、全体をラブコメにしたことですかね?
――『人間未満』という別作品も描いていますね。『人間未満』をブラッシュアップされたのが『月夜のオオカミ』という位置づけでしょうか?
鋭いですね!その通りです!

紅月陽さんは『本当にあったスピリチュアルな話』を電子書籍にて発売中である。書籍に収録されている話について聞いてみると「すべて実体験した不思議な話をエッセイ漫画として描き起こしています」とのこと。「実は私、子どものころに幽霊が視えたり、車に跳ねられて走馬灯が視えたり、不思議な体験をしてきまして…!その影響でオカルトや都市伝説、スピリチュアルに詳しくなったので、今後は“そっち系”の漫画を描いていきたいなと思っています」とほほえむ紅月陽さん。「興味がある人はぜひ読んでいただけたらうれしいです」とのことなので、オカルト系やスピリチュアル系が好きな人はチェックしてみて!
取材協力:紅月陽(@RedSunCat)
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