大型ショッピングセンターが“街化”するワケ
東京ウォーカー
都内近郊の大型ショッピングセンター(SC)がオープンラッシュだ。越谷市の「イオン レイクタウン」、江東区の「SUNAMO(スナモ)」、つくば市の「イーアスつくば」、川口市の「ララガーデン川口」(11/13(木)オープン)など、大規模ショッピングセンターが今秋だけで4つも誕生している。しかしそれらは、どうも今までのどこにでもあるようなショッピングセンターと様子が異なる。
「イーアスつくば」は緑を活かして近隣住民の庭として開放しているし、「イオン レイクタウン」は、約2万2400人(約7000戸)が住む「越谷レイクタウン」と一体化し巨大タウンを作り上げている。「ララガーデン川口」にいたってはライフスタイルパークと銘打つほど、住民の生活と密着した店舗づくりが特徴だ。どの店舗も“街化”、つまり、その地域に溶け込み、住民の生活と一体化するということを目指しているのだ。
では、なんで今“街化”なのか? 「イーアスつくば」の支配人に話を聞いた。「まずはじめにいえるのは、最近の傾向として、一極集中ではなく、地元や身の回りで買い物を楽しむスタイルに変化してきたということです。『買い物なら渋谷』という判を押したような時代ではなくなったんですね。そういった傾向により、急激なお客様の増大を見込めない分、我々としてはお客様にいかに長時間滞在していただけるかが大事になります。滞在時間が購買していただくチャンスになるわけですから」
なるほど。集客人数が限られるなら、滞在時間を延ばすことで商業的な発展を目指そうということか。ならば将来的には、ショッピングセンターはもっと“街化”が進むということ?
「たしかにそういう可能性はありますね。『イーアスつくば』の目指すところは街の商店街ですし、これからのショッピングセンターは、買い物をする場所というより、居るだけで楽しいと思ってもらえる場所になっていかないとダメだと思います」(同支配人)
全国どこにでも同じような“ハコ”型のショッピングセンターが増え、街に特色がなくなったと言われて久しい昨今。個体ではなく、街と融合したショッピングセンターが増えることで地域色がより鮮明になれば、これからの街は住んで生活するのが、もっと楽しいものになるはず。【Walkerplus/安藤真梨】
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