九州男児を揶揄する「さす九」!脱出して初めてわかる「あれはひどかった」…“さす九”漫画に1.8万の反響【作者に訊く】
東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で「さす九(さすきゅう)」というワードがトレンド入りし、議論が白熱中だ。「さす九」とは日本のインターネットスラングで、九州男児の亭主関白ぶりを「さすが九州」と略語にしたものだ。今回、イラストレーターのオカン羊(
@shimizoon
)さんが漫画『我が家のさす九』を投稿すると1.8万の反響があった。今回はオカン羊さんに制作の経緯やさす九についての思いを聞く。
男は働き、女が家庭を守るという古い価値観のイメージにNOの声をあげる



オカン羊さんの描く本作「我が家のさす九」、今回のエピソードはXでのとある投稿がもとになっている。九州男児の時代錯誤ともとれる亭主関白エピソードの投稿は、結果的に炎上することとなった。
今回この騒ぎではほかの九州男児あるあるエピソードも数多く届き、共感を呼ぶ動きから「#さす九」と揶揄されはじめると、今度は「何でも『さす九』と言われるが、それは地域差別ではないか?」という議論にまで発展してしまった。オカン羊さんは「さながら#metoo運動のようだと眺めていました。元熊本女子として、ささやかながら参戦した次第です」と制作のきっかけになったと語る。
「さす九」という言葉が出身者への偏見や差別につながる可能性は理解しつつ、「『さす九』を使う人の多くは、特定の相手との関係性の中で『私はこう扱われたくない、嫌だった』という拒絶の表明をしているのであって、地域全体を攻撃しているわけではないはずです」と見解を述べてくれたオカン羊さん。さらに続けて「私とて、九州に暮らしていた時間も、九州の友人達も、おいしい水も食べ物も愛しておりますので、九州の悪口を言われたらチクっとしちゃう気持ちもわかります。でもそこで「馬鹿!!」と怒鳴って終わらせてしまうのではなく、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。悪口なのは間違いないので、本当は言わずに、言われずに済む九州になってほしいと願っています」と心に秘めた想いも語ってくれた。
男は働き、女が家庭を守るという古い価値観のイメージにNOの声をあげる。本作をきっかけに、性別で役割を決めてきた苦い記憶と歴史についてもう一度しっかりと考えてみてほしい。
取材協力:オカン羊(@shimizoon)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
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