【戦慄】心霊スポットでまさかの展開… 幽霊の女性「あんこ」の不穏な過去に「幸せになってほしい」と読者の声【作者に聞く】

心霊スポットでの出会いをきっかけに始まる、人間と幽霊の異色のラブストーリー。長い黒髪の少女に「俺と付き合わない？」と問いかけると、「私でよければ…」とまさかの返答――。そんな衝撃的な導入で読者の心をつかむ創作漫画『彼女は憑いてくる』が今、注目を集めている。カドコミ(コミックウォーカー)で「辰巳ヶ原さんの愛からは逃げられない」を連載中の漫画家・槙田ナルさん(@makitanaru)が手がける本作は、生者の青年・明人と幽霊の少女・あんこの日常を、繊細な筆致で紡ぎ出すオリジナル作品だ。

純粋な幽霊と青年の心温まる日常、そして忍び寄る影

幽霊らしからぬ純真さを持つあんこと、彼女に惹かれていく明人。この初々しい二人の関係性は読者の胸をくすぐるが、同時にあんこにまつわる不穏な過去も随所に描かれる。X(旧Twitter)へ投稿された際、多くの「いいね」を獲得し、「幸せになってほしい」「ハッピーエンドで終わってほしい」といった温かいコメントが多数寄せられた。読者を魅了する本作の舞台裏について、作者の槙田ナルさんに話を訊いた。

槙田さんは、幽霊が登場する漫画が好きで、自分なりに描いてみたのが本作のきっかけだと話す。幽霊であるあんこが人間味豊かに描かれている点については、「とにかくいろいろな表情を描くように心がけている」という。「セリフや表情には特に気をつけ、キャラクターが生き生きと見えるような画面作りを目指している」と、槙田さんは漫画制作における細やかなこだわりを明かした。

物語にはあんこの正体を示唆するような描写が織り込まれているものの、あくまで中心にあるのは明人との穏やかな日常だと槙田さんは語る。「描きたいことはたくさんあるが、二人の日常がメインであることを常に意識している。読者に癒やしを与えられるようなやり取りを多く描きたい」と述べ、作品に対する優しい眼差しが感じられた。

甘く心温まるやり取りと、時折差し込まれる不穏な影が交錯する『彼女は憑いてくる』。癒やしと緊張が織りなす二人の物語から目が離せない。

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取材協力：槙田ナル(@makitanaru)

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