【北海道ゆるっと鉄道旅~札沼線2】一日一本しか列車が来ない終着駅で街歩き
北海道ウォーカー
札沼線の石狩当別駅から乗車した新十津川駅行のディーゼル列車。途中の浦臼駅を過ぎるとこの先は一日一往復しか列車が走らない区間。今乗っている、新十津川駅に9:28に到着して9:40に出発するこの列車が本日の始発列車でもあり最終列車なのです。
遠くの山並みを眺めながら田園風景の中をのんびり進み、終着の新十津川駅へ。
ホームや駅舎内はカメラを持った人たちで賑やかでしたが、折り返しの列車が出発すると何事もなかったかのような静けさに。でも、駅近くで絶品のお土産も発見しましたよ!
第2回目の今回は、新十津川駅と周辺の様子を紹介します。

一日一本しか走らない区間の車窓を楽しむ

浦臼駅を過ぎると、車窓の左右が今までよりも開け、広々とした水田や畑が広がります。左手の奥には樺戸連山が連なり、田園風景にとても似合うアクセントです。
田畑の中にぽつんとある小さな駅など数駅停車をしたのち、ほどなくして車窓には人家が増えてきました。間もなく終着の新十津川駅です。一日一本の終着駅と聞くとさぞかし“秘境感たっぷり”と思いきや、意外と“街の雰囲気”でちょっとビックリ。
かつては新十津川駅の先にも路線がありJR留萌線石狩沼田駅まで続いていましたが、利用者が少なかったため1972(昭和47)年に両駅間は廃止。ちなみに札沼線という名称は、札幌駅と石狩沼田駅の札と沼から名づけられたそうです。
園児たちのお出迎えが嬉しい新十津川駅

朝9:28、昔ながらの小さな駅舎の無人駅、新十津川駅に列車が到着しました。折り返しの列車は9:40発。わずか12分の間、カメラを持った人たちが慌ただしくホームや駅舎で記念撮影していました。
そんなみなさんに可愛らしいポストカードのプレゼントが!送り主は、駅前に建つ病院内保育所の園児たちと保育士さん。列車の出迎えと見送りのため、ほぼ毎日のように訪れているそうです。
「バイバーイ!」
9:40、大声をあげ手を振る園児たちに見送られ、本日の始発列車兼最終列車が出発していきました。列車が去り園児たちが帰ると、この日の駅のお役目は終了。静けさに包まれました。
「あれ、乗らないと帰れないのでは!?」という心配は無用、浦臼駅や函館本線の滝川駅まで日に数本バスがあるのでご安心を。
ステキなお土産発見!本格派なソーセージ

訪れた記念に駅前の商店で新十津川駅の入場券を買ったのち、昼頃に出る浦臼駅前行のバスの時間まで駅周辺をふらりと街歩きしてみました。
駅から歩いて約5分、「ここは絶対また来たい!」と思うお店を見つけました。手作りハムとソーセージのお店「ヴルストよしだ」です。静岡県の有名店で修業した店主が2008年にオープンしたお店で、北海道産の豚肉などから作るハムやソーセージの数々が並びます。
イチオシと勧められたのは、店内で干した新十津川町産シイタケと北海道産豚肉を使ったソーセージ。買って帰りに食べてみると、これが衝撃的な美味しさ!少々歯ごたえある食感で、噛みしめるとシイタケのやわらかい風味がふわりと鼻に抜けます。もっと買ってくればよかったとちょっと後悔…。でも、宝探しで財宝を掘り当てたかのような嬉しさで、再訪する楽しみができました。

ヴルストよしだ ■住所:新十津川町字中央6−99 ■電話:0125-72-2525 ■時間:10:00~18:00 ■休み:月曜(月曜祝日は営業、翌日休み)
次回は、石狩月形駅での途中下車の旅を紹介します。
※列車の本数や時刻をはじめ、各所記載内容は2017年10月現在の情報です。
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