「東京にはいくらでも上がいる」タワマンの「階層」が生んだ虚栄心、その果てに気づいた真実【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア
憧れのタワマンに引っ越してきた渕上家画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子

街全体を見渡せる眺望やステータス感あふれるタワーマンション。転勤を機に憧れのタワマンに引っ越してきた渕上家は、息子が近所の野球チームのエースになるが、それを快く思わない最上階のボスママ・恵から風当たりが強くなる。なかなか都会に馴染めない渕上家が、同じマンションの住人たちと関わることでさまざまな問題に直面する様子を描いた、グラハム子さん(@gura_hamuco)の漫画『タワマンに住んで後悔してる』について、インタビューの後編をお届けする。


居住階で決まるランク…タワマンで始まるマウント合戦

悠真は、所属する野球チームで一気にエースになる画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子

実は居住階や夫の年収などでタワマン内にもヒエラルキーが存在した画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子

最上階は「気圧でお米が硬くなりそう」と笑いながら嫌味をいうママ友画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子


九州から転勤してきた渕上家は、息子を近隣の野球チームに所属させたことで、同じマンションのママたちと知り合う。そこで、タワマンでは居住階によってステータスが異なり、低層、中層、高層でランク分けされているというヒエラルキーの存在を知る。

低層6階に住む渕上家は、中層26階の瀧本家、ニューヨーク帰りで高層42階の堀家と交流を深めていく。堀家のフロアは遮るものがなく、素晴らしい眺望が広がる。そこで語られる夫の勤務先や子どもの私立受験の話など、地方暮らしでは知ることのなかった家族同士のマウントの取り合いに、渕上家も少しずつ感化され、息子を通塾させることを決意する。この作品の見どころは、タワマンを舞台に繰り広げられる3家族それぞれの虚栄と内情だ。

漫画が映し出すのは「タワマン」だけの問題ではない


グラハム子さんは、本作の見どころを次のように語る。

「タイトルを見ると自分とは縁遠い話だと思うかもしれませんが、本作の見どころはそこではありません。この3家族の、外側から見えるイメージと内側の実情の違い、そして他者からは外側しか見ることができないからこその心情や葛藤は、タワマンでなくても誰もが一度は経験したことがあると思うんです。例えば、学生の頃の目に見えないカースト、職場で嫉妬してしまう人、見下している人。そんな人間の複雑な心をわかりやすく表しているのがこのタワマンなのかもしれません。みんなそれぞれ必死に生きているんだよね、というのが見どころだと思っています」

ホテルのような外観のタワーマンションだが、その内側には外からは見えないマウントの取り合いや見栄、虚勢に満ちた住人たちの姿があった。

まんがを読む


取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。製品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

この記事の画像一覧(全10枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

紅葉特集2023

紅葉特集 2025

全国約1100カ所の紅葉スポットを見頃情報つきでご紹介!9月下旬からは紅葉名所の色付き情報を毎日更新でお届け。人気ランキングも要チェック!

CHECK!全国の紅葉名所人気ランキングはこちら

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る