【星野リゾート】「界 箱根」がリニューアルオープン!おもてなししてくれる茶屋や新たなスイートルーム、貴重な寄木細工体験も登場

東京ウォーカー(全国版)

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星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。2011年4施設からスタートした「界」は2025年8月現在で23施設に。その1つであり、人気エリア箱根にある「界 箱根」が、大規模なリニューアルを経て2025年8月13日に新たな姿でオープンした。今回のリニューアルで、全客室がご当地ならではの装飾が施されたご当地部屋「箱根ごこちの間」となり、さらに110平米を超える2室限定のプライベート感あふれるスイートルームを新設。箱根の文化と自然をより深く体感できる滞在が可能になった。「界 箱根」のコンセプトは「東海道の歴史に浸る、箱根ごこちの湯宿」だ。今回、オープンを前に内覧会が行われた。

新たに誕生した限定2室のスイートルーム「箱根ごこちスイート」


「界 箱根」総支配人の金子和貴さんによると、今回の「界 箱根」のリニューアルの目的は「進化し続けている日本有数の観光地“箱根”で、まだ知られていない箱根の歴史や文化に触れるきっかけになるため」だという。

リビングルームと客室露天風呂が石畳の廊下でつながっているスイートルームも


2025年に入ってから、3月にはオープンエアー型のゴンドラ「ROPESTER」、4月には大涌谷に体験型展望エリア「ちきゅうの谷」、箱根 駒ヶ岳ロープウェーの山頂施設「箱根 駒ヶ岳芦ノソラ」など続々と新施設がオープン。2024年には6年ぶりに観光客が2000万人を突破し、海外から箱根に訪れる人も増え続けているという。だが一方で、おでかけ先に箱根が選ばれる理由には、“交通の利便性”や“都内からの近さ”が挙げられるといったデータも。

「箱根には魅力的で伝えていくべき歴史や文化がまだまだたくさんある。それを伝えていくのが『界 箱根』の役割だと思います」と金子さんが語るように、ほかの施設ではなかなか体験できない、貴重な体験プログラムをはじめ施設全体がまるごと“箱根”の魅力を伝える施設になっている。今回のリニューアルでパワーアップした「界 箱根」の注目すべきポイントを紹介する。

施設内のライトにも寄木細工が使用されている


全室ご当地部屋に!箱根らしさあふれる客室

壁面に飾られたアートも旅道具をモチーフにしたもの

リニューアルの目玉は、改装された客室だ。客室内でも“箱根”らしさを存分に感じられる仕掛けが満載。東海道を行きかった旅人をテーマにした内装が施されていていて、ベッドスローには旅人の旅道具をデザイン、壁面には旅人が日差しや雨雪から身を守るために使用したとされる「三度笠」や「引廻し合羽」をイメージしたアートワークが配置されている。

各部屋のベッドスローには旅道具をデザイン

ご当地部屋のベッドルームは障子を開けることもできる


また、ティッシュケースやアクセサリートレイ、茶托など置かれている小物には箱根で親しまれてきた寄木細工を採用。アメニティは界オリジナルの風呂敷で包まれて提供される。

寄木細工で作られた茶托やトレイが室内に置かれている

「界」オリジナルの風呂敷は施設ごとにカラーが異なり「界 箱根」は、自然の木々をイメージさせるグリーン


また、大きな窓からは湯坂山の雄大な景色を望むことができるのも魅力の1つ。窓は全開にできる仕様になっているのも特徴で、窓を開けると自然と部屋が一体化したかのような感覚に!下に流れる須雲川の水の音や、木々が揺れる音、鳥や虫の鳴き声が聞こえてくる。

大きな窓はすべて開放可能!


そして、今回新たに誕生した2室限定の「箱根ごこちスイート」はさらに特別感あふれる空間。110平方メートルを超える広々とした空間に、集えるリビングルームのようなメインルームと、2つの独立したベッドルーム、客室露天風呂、そして湯涼みできる「石の間」を備えている。「今回目指したのは、程よい距離感を生む“付かず離れずの大人旅“にぴったりの空間」と担当者が語るように、三世代家族やグループで、子どもが成長してからの家族旅行などの利用にも最適だ。

窓一面に広がる自然豊かな景観に癒やされる

ベッドルームは仕切ってプライベート空間を保つことができる

家族利用や友人同士の旅行の場合は開放して利用しても

スイートルームの客室露天風呂

隣には湯涼みができる「石の間」が


旅の疲れを癒やす“茶屋”がオープン

中庭に誕生した「さわ茶屋」

また、リニューアルのもう1つの目玉が、中庭に誕生したパブリックスペース「さわ茶屋」。滞在の中心となる憩いの場として誕生。「さわ茶屋」の“さわ”には3つの意味があり、1つ目が須雲川の「沢」、木々が揺れる音「さわさわ」からとった「さわ」、もう1つはお茶を飲みながら気軽におしゃべりを楽しむことを意味する「茶話」。かつて旅人たち茶屋で交流を深めたように、湯坂山や須雲川の目の前で、移り変わる四季折々の景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。スタッフが茶屋の主人となり、宿に到着後はお茶やお団子、夕食後にはハーブティーやお酒を提供する。

スタッフが茶屋の主人となりおもてなししてくれる

チェックインしたらお茶とお団子で小休憩

朝にはわらじを履いて旅人気分になりながら温泉をもっと楽しむためのプログラム「現代湯治体操」も実施(要予約)


ここでしかできない!職人も絶賛する特別な体験を

「ずく引き」とは複数の木材を組み合わせて模様を作った「種木」をカンナで薄く削りだす作業のこと。力を均等にかけて削るのが難しい!

館内での体験も大きく進化した。箱根の伝統工芸「寄木細工」の制作工程の一部である「ずく引き」を体験できるプログラム、ご当地楽「寄木細工のずく引き体験」が新たに登場。新設されたご当地楽ルームで、職人気分を味わいながらずくを引くことができ、そのずくを使い自分だけのフォトフレームを作り上げることができる。

職人の工房をイメージして作られたというご当地楽ルーム。壁面にはいろいろな種類の木材がディスプレイされている

端が切れてしまったり、薄くなってしまったりとなかなかうまくいかないのもまた一興。「失敗してこそ楽しい。むしろ失敗してほしいです」と露木さん

自分で削った「ずく」を張り付けて世界に1つだけのフォトフレームを作れる


2012年の開業以来、「界 箱根」とともに寄木細工の魅力を伝えるために連携を組んできた「露木木工所」の4代目、箱根寄木細工職人の露木清高さんも内覧会に登場。「ここまで寄木を体感できる施設はほかにはないと思います。はじめに“ずく引き”をやりたいと言われたときは正直無理だと思っていました…。10年以上に渡って『界 箱根』のスタッフさんとのコミュニケーションがあったからこそ実現したプログラムです」と何度も試行錯誤しながら調整を重ねたことを明らかにした。

「露木木工所」の4代目、箱根寄木細工職人の露木清高さん

ご当地楽ルームはショップに併設している

ショップにも寄木細工で作られたアイテムがたくさん販売されている


食事や温泉もこだわりがたっぷり!

「明治の牛鍋」は味噌ベースの味付けで厚切りの牛肉を楽しむ料理

食事や温泉にも“箱根らしさ”は健在。食事処では、明治時代の牛鍋を「界」らしくアレンジした会席料理「明治の牛鍋会席」を提供。旅人が持ち物を運んだとされる「挟み箱」をイメージした木箱に詰められた先八寸から始まり、地元産の食材をたっぷりと使用。メインとなる「明治の牛鍋」は早くから西洋料理が親しまれた箱根にちなんだものだ。半個室のプライベート空間でゆっくりと食事を楽しむことができる。

箱根峠でよく飲まれたと言われる甘酒を使用した冷製スープ「甘酒ヴィシソワーズ」(木箱内、左上)などが入った先八寸


また、箱根といえば忘れてはならないのが温泉だ。「界 箱根」の半露天の大浴場は、まるで一枚絵のような景色を眺めることができる至福の空間。ナトリウム-塩化物温泉の湯に浸かりながら、新緑や紅葉、雪景色など四季折々の自然を愛でる、まさに“箱根ごこち”の滞在が叶う。

半露天の温泉では美しい景色を見ながら湯浴みが楽しめる

秋には紅葉が望める

「界」では御朱印帳ならぬお湯印帳が。ぜひ「界」の湯を巡ってお湯印を集めよう

「界 箱根」のお湯印デザイン


生まれた変わった「界 箱根」。滞在中いつでも“箱根らしさ“を感じられる唯一の宿で過ごせば、新たな箱根の魅力を発見できるかも。気になったらぜひ一度訪れてみて。

エントランスを入ったロビーにも寄木細工の作品がずらり。寄木細工のできる工程を見てさわれる展示も



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