2歳半で「ママ」と言わない息子…周囲の「男の子は遅いから」が、母親を追い詰めたワケ【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)

コミックエッセイ『自閉症育児奮闘記~今できること』は、シングルマザーのまるさん(@shishishishimr)と、発達障がいと診断された幼い息子・リュウくんの日常を描いた作品だ。初めての育児に加え、息子の成長への不安や悩みが共感を呼ぶ。親の苦しみをよそに、ゆっくりと確かに成長していく息子の姿も微笑ましい。今回のストーリーは「リュウくんの発語の遅れ」がテーマだ。
「もうこのままでいい!」…焦る気持ちと揺れる心




2歳半になっても単語を話す兆しが見えず不安に思うまるさん。しかし、周囲に相談しても「大丈夫」「うちも同じ」「男の子は遅いから」というアドバイスばかりで、逆にますます思い悩んでいく。
そんななかでも、リュウ君の発する喃語のかわいらしさに「もうこのままでいい!」と思ったりもする、不安と感激に揺れ動く毎日だった。せめて言葉を引き出そうと、必死にリュウ君に話しかけるが…。
言葉の遅れについて、周囲の楽観的な声によって孤独が深まる描写がある。「『うちの子もそうだったよ』『男の子は言葉遅いからね』という言葉に期待半分、疑い半分でした。このころは息子が発達障がいだと認めたくなかったときでもあり、もしかしたらこの人たちの言う通りもうすぐ普通に話し出すかもしれない!との期待が強かったです。でもすぐに発語が出ることもなく、期待していた分ショックでした」と、当時の複雑な心境を明かした。
「しつこく言わせようとしたせいで…」作者が語る後悔
リュウくんを泣かせてしまうほど「だっこ」を強要したことについて、「まねが大事、まねをすれば言葉が出てくる、とよく聞くので、どうにかその一歩を踏み出してほしいと必死になっていました。ですが、息子が泣いてしまって…。ものすごい罪悪感に加えて『あぁ、まだ今やることではないんだな』と落ち込みました」と、当時の心境を振り返る。
そのあとどうなったかというと、「しつこく言わせようとしたせいで、一切まねしてくれなくなってしまいました。これは逆効果だなと気付き、その後は発語が出るまでこのようなことはしなかったです」と、自身の失敗談を語った。まるさんの焦る気持ちは多くの親が共感できるだろう。みなさんはどう思われるだろうか。
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取材協力:まるさん(@shishishishimr)
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