【スカッと実話】「おまえなんかクビ」脅迫まがいのクレーム対応中、割って入ってきたマダムは「いつまでかかるの？」その真意を知って思わず涙…【作者に聞く】

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接客業をしていると、客から暴言を吐かれたり、クレームを言われたりして落ち込むことがある。しかし、すべてが悪いことばかりではないと語るのは、接客業を題材にした漫画を描くタジマオオカさん(@pu92yu)だ。今回は、タジマさんが経験した「接客業であったすごい客」をお届けする。

助けてくれたのはマダムだった

タジマさんは、デパートで接客の仕事をしている。「もっとかわいい子が売らないと売れない」「デパートに言えばおまえなんかクビだからな」と、脅迫まがいの発言をされることもあるという。その日も、ネチネチとクレームを言い続ける客に対応していた。

そこに「ちょっと店員さん」と、上品なマダムが声をかけてきた。「いつまでかかるの？」「急いでるんだけど」と、タジマさんを急かすような口調だった。クレーム対応に手一杯で、ほかの客を待たせていることに気づかなかったタジマさん。すると、接客態度が悪いからと値引きを要求していた客は、ばつが悪くなったようで、その場を去っていった。

マダムがとった粋な行動

タジマさんに、マダムの行動をどう感じたか尋ねると、「絡まれている状況で、間に割って入ってくる方というのは本当に稀なので、最初は『えっ？』と呆気にとられました」と話す。実はマダムの行動は、クレーマー客の気を反らすためのものだったのだ。タジマさんは助けてもらった感謝と同時に、客にこんなことをさせてしまったという申し訳ない気持ちもあったそうだ。

一見するとマダムもクレームを言っているように見えるが、タジマさんはすぐにそうではないと気づいたという。「声のトーンや雰囲気から、私へのクレームではないことがすぐにわかりました。ですが、このように助けてくれるとは全く考えていませんでした。同業者の方か、接客の経験がある方なのかな？と思いました」と、当時の心境を明かした。

タジマさんがお礼を言うと、マダムはすぐにその場を離れてしまい、特に言葉を交わすことはなかったという。「私のなかではとてもありがたく、大きな出来事でしたが、この方にとってはごく自然な行動だったのだと思います。そういった部分でも素敵な方だと思いました」と語った。

近年、カスタマーハラスメントは社会問題となっている。この漫画に登場したマダムのように、第三者がスマートに介入することで、クレーマーが退散することもある。タジマさんの漫画がXに投稿されると、マダムの神対応に称賛の声が相次ぎ、19万もの「いいね」が集まった。

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■取材協力：タジマオオカ(@pu92yu)

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