【実話】スウェーデンでは余暇のために仕事をする!?日本と違いすぎる考え方に4.3万いいねの大反響!【著者インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)

オーサ・イェークストロム(@hokuoujoshi)さんは、2025年8月にX(旧Twitter)で『スウェーデン人は休むために働く(人が多い)』という作品を投稿。4.3万を超えるいいね(2025年9月28日時点)の反響があり、注目を集めている。スウェーデン人の仕事に対する考え方は、日本人とは大きく異なるようだ。本作を描いた理由やスウェーデンの残業などについて、スウェーデン人のオーサさんにインタビューした。

――本作を描こうを思われたきっかけについて、お聞かせください。
私はスウェーデンで生まれ育ち、2011年に日本へ移住して生活をしていました。その中で日本人とスウェーデン人の価値観の大きな違いのひとつが「働き方」にあると感じたため、このテーマについて漫画を描こうと思いました。

――スウェーデン人と日本人の仕事に対する考え方は全然違いますね。スウェーデンでは残業も少ないのでしょうか?
多くの日本人にとっては仕事が人生の中心を占めている印象がありますが、多くのスウェーデン人にとっては休暇が人生のメインです。休暇を楽しむために仕事をしている、という感覚に近いかもしれません。もちろん、どちらが正しいという話ではなく、それぞれにプラス面とマイナス面があると思います。
スウェーデンでは残業が少なく、仕事が常に最優先というわけではないことを会社側も理解しています。その点、ある意味で気持ちが楽です。たとえば、子どもが病気で仕事を休んでも問題になりませんし、育児休暇を取るのも自然なこととして受け入れられています。皆夏休みを1~2カ月を取得しますが、その間も「仕事をして当たり前」という期待はあまりされません。そうした点では、日本よりも優しい環境だと言えるかもしれません。

――オーサさんは日本人の仕事への姿勢や考え方などについて、どのように思われますか?
仕事が人生の中心にあることは、プラスの面もあると思います。熱心に取り組めますし、常に自分のベストを尽くそうとする姿勢につながります。たとえば、日本ではトイレ掃除をしている人でさえ、仕事に誇りを持ち、トイレットペーパーをきちんと折って「おもてなし」の心を示してくれます。そのような誇りの在り方を、スウェーデン人は少し失ってしまった気がします。一方で、日本人は仕事に力を注ぎ過ぎているようなので、「もう少し自分の幸せや健康を大事にしてもいいのでは」と感じることもあります。ちゃんとリラックスできる時間を確保することも大切だからです。

――日本で仕事をしていて、驚いたことなどがあれば教えてください。
漫画家として驚いたことはいくつもあります。たとえば、深夜に編集担当へメールを送ると、すぐに返信が来ること。スウェーデンでは考えられないことです!また、スウェーデンには尊敬語や丁寧語がないため、うっかりお客さんに「さん」をつけ忘れてしまい、担当から叱られてしまったこともありました…。さらに、漫画を宣伝するための取り組みにも驚かされました。本屋さんを回ってお礼を伝えたり、色紙を描いたりするのは日本ならではでした。
――最後に、今後の展望についてお聞かせください。
今は2人の子どもの育児で忙しいので、これからどんなテーマの作品を描こうか、模索中です。育児をテーマにすることも考えていましたが、子どもがまだ小さくて漫画に登場させてもよいか本人たちの許可がとれないので描かないと思います。ただ、作品には登場していなくても、いつも彼らは私の側にいて元気にしていることは伝えたいです!
オーサさんはスウェーデン文化や日本でのリアルな生活などをコミカルに描いている。興味がある人は、この機会にぜひ一度読んでほしい!
取材協力:オーサ・イェークストロム(@hokuoujoshi)
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