時の流れが穏やかな、小説に登場した老舗店のスペシャリティコーヒー
北海道ウォーカー
幾度となく映像化され、10年ほど前には石原さとみ主演でスペシャルドラマとなった『氷点』の原作小説が旭川出身の作家・三浦綾子の作品だとご存じでしょうか? 50年以上前に書かれた、その小説には旭川市内のさまざまな場所が登場していますが、今回は当時の面影をそのまま残している珈琲亭「ちろる」を紹介します。

オフィス街の仲通りにあり、赤土の重厚なレンガと白壁の外観、その建物を覆い隠すように茂っている豊かな草木は、78年という歳月を感じさせません。6年前に経営者が変わりましたが、創業者の意志は引き継がれ、ノスタルジックな雰囲気と1杯1杯ていねいに淹れるスペシャリティコーヒーを楽しめます。

スペシャリティコーヒーのなかでも、ニュークロップ(新豆)にこだわった約13種類のコーヒーが揃っています。浅・中・深煎りと自分好みの煎り方を選ぶことができることから、同じ豆でも違った風味や味を楽しめるのが魅力♪ 仕入により豆は変わることもありますが、ちろるオリジナルの「ブレンド」は550円でいつでも味わえます。

コーヒーのお供に味わって欲しいのが、小麦粉・チーズ・牛乳など北海道産食材で作る「銅板焼き ふわふわリコッタパンケーキ」900円(ドリンクセット1100円)。11:00から16:30までと時間限定ながら、チーズを練り込んだ生地が口の中で溶けるかのようにふわふわと噂になった人気No.1スイーツです。

コーヒー・接客・フードなど「100%のクオリティ」を理念に、お客さんが求める味のコーヒーを提供するため、1杯ずつ心を込めてネルドリップしている宮崎慶太郎マネージャー。コーヒーへの関心を高めたいとの思いから、お客さんとのコミュニケーションも大切にしています。

ソファの張り替えやカウンター席の移動はしましたが、建物の基礎となる梁、壁に飾られた彫刻や時計などは1939年の創業当時のまま。店内は時間の流れが止まったかのような錯覚に陥る心地良さがあり、コーヒー片手に読書を楽しむお客さんも多いとか。夏は店内奥から出入りできる中庭をテラスとしても開放しています。
珈琲亭ちろる ■住所:旭川市3条通8左7 ■電話:0166・26・7788 ■時間:8:30~18:00 ■休み:日曜日 ■席数:32席(喫煙可) ■駐車場:なし
【北海道ウォーカー編集部】
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