ネコVS組長＝ネコの圧勝!?「デカイ顔をされて黙っているほど老いぼれちゃいねぇ！」と挑むも完敗【作者に聞く】

元極道と野良猫――。「仲がいいのか悪いのかわからないけど、ほっこりする」「猫の無表情がたまらなくかわいい」一度読んだ人は、ハマって抜け出せなくなる片倉頼( @kata_yoli )さんの「オヤジとにゃん吉」を紹介しよう。どちらも世知辛い世の中を生き抜いてきた強者同士の戦いがおもしろい。

読者からは「猫の無表情がたまらなくかわいい」などの声が多数！

作者の片倉頼さんは、複数の漫画家が「ヤクザと猫」をテーマに描く企画をきっかけに、本作「オヤジとにゃん吉」を描き始めたそうだ。「猫のとてつもない魅力とそれによって激変する人間を見て衝撃を受けたことがあったので、それを描きたくて詰め込みました」と作品に込めた想いを明かす。

読者から「たまらなくかわいい」と人気のにゃん吉だが、そのまんまるとしたフォルムには、片倉さん自身が「一番かわいい」と思う形へのこだわりが込められているという。当初は「マンチカンとたぬきのハーフ」というユニークな設定だったが、現在は雑種として描かれているそうだ。

また、片倉さんは「にゃん吉は猫であって、彼が思っていることは我々人間には知ることはできない」という点に留意しながら描いているという。そして「見てる人間が勝手に解釈して、一喜一憂する。そこがおもしろいし、愛おしいと思ってます」と話す。

今後の展開について、片倉さんは「ふふっと笑えるオヤジとにゃん吉をいっぱい描く予定です。まだまだお見せできていない彼等の側面がありますので、楽しみにしていただけたらと思います！」と語った。

最後に、片倉さんは「楽しんでいただけるよう精進していきますので、これからも1人と1匹を見守っていただけたらうれしいです！」と読者へメッセージを残してくれた。猫愛の強い片倉さんだが、実は猫アレルギーのため「猫との生活は叶わぬ夢」だという。そんな叶えられない夢をぎゅっと詰め込んだ「オヤジとにゃん吉」をぜひ一度読んでみてほしい。

取材協力：片倉頼(@kata_yoli)