放置子「朝起きたらひとり」は当たり前?母親に放置され続けた少女が「母は毒親」だと断言できない複雑な心境【著者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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疲れた1日の終わりにお家でのんびり漫画三昧。2025年上半期にバズった漫画を紹介する。

漫画家の魚田コットンさん(@33kossan33)が自身の壮絶な半生を描いた自伝漫画「家族やめてもいいですか?」。朝起きたら母親がいない、保育園児なのにひとりで母の帰宅を待つ、そんな「放置子」のような子ども時代を過ごした著者が、本書に込めた想いを語る。


幼少期から「ひとり」が当たり前

画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA


子どものころ、魚田さんは母親を尊敬していた。しかし、まだ保育園児の自分を置いて母親がいなくなることが多く、朝からひとりで過ごしていたという。ある日、母親がいないことに気づいた魚田さんは、同じ保育園の友達の家へ。「家に誰もいない!」と告げると、友達の家で朝ごはんを食べさせてもらい、保育園まで送ってもらった。

父親はあまり家に定着せず、母親は魚田さんを連れて特定の男性と定期的に会う生活を送っていた。周囲の大人は「冷たい人と優しい人」に二極化していたが、純粋で疑うことを知らなかった魚田さんは、それが「うちの当たり前」だと思っていたという。


毒親だと気づいた瞬間


本作を描くきっかけは、もともとブログで連載していた漫画が担当者の目に留まったことだ。当初は別の漫画の書籍化が難航したが、ブログで連載した「うちの家族ってもしかしてオカシイですか?」という作品に興味を持たれ、それをメインに書籍化を目指すことになったという。

魚田さんは、自身の親が毒親だと気づいたのはいつかと聞かれ、「うちの親が毒親か?と言われると今でも『毒親なのかな』と微妙な気持ちになる」と話す。しかし、「毒だ」と思わずとも、「少し母と距離を取ろう」と思えるようになったのは、結婚して自分の家族ができてしばらく経ってからだと振り返った。

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取材協力:魚田コットン(@33kossan33)
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