京阪電車で京都・滋賀の紅葉名所を巡ろう！イチオシ名所や紅葉見頃を網羅した「京都・滋賀 京阪沿線の紅葉特集 2025」

歴史情緒にあふれた景観が随所に残る京都や滋賀は、秋には紅や黄に染まる紅葉との調和が格別だ。ぶらりと散策するだけでも美しい色づきを楽しめるが、こだわりの名所に足を延ばすのもモミジ狩りの醍醐味の1つ。そんな時は、京阪電車に乗って沿線の紅葉スポットを巡るのはどうだろう。

京阪電車の紅葉特集サイト「京都・滋賀 京阪沿線の紅葉特集 2025」では、京都・滋賀の景勝地や、紅葉の見頃時期をまとめている。今回はより深く秋の絶景を味わえる、京阪電車担当者イチオシの紅葉スポットや、モミジ狩りにぴったりの1日乗車券についてポイントを解説しよう。

京阪電車の担当者が厳選！京都・滋賀のおすすめ紅葉スポット7選

「京都・滋賀 京阪沿線の紅葉特集 2025」では、京阪電車・叡山電車・嵐電(京福電車)沿線の紅葉スポットをピックアップし、写真や地図とともに見頃時期、アクセス情報の他、ライトアップの実施有無までをまとめて紹介している。路線図と一緒になった紅葉スポットマップを見れば、普段行かないエリアの名所も一目でわかる。

今回は「京都・滋賀 京阪沿線の紅葉特集 2025」の紅葉スポットの中でも、京阪電車の担当者がおすすめする、京都・滋賀のモミジ狩りで外さない名所を7つに絞ってその見どころを紹介したい。

清水寺(京都府京都市東山区)

「清水の舞台」をはじめ、国宝や重要文化財を含む伽藍(がらん)や碑が建ち並ぶ清水寺は、京都でも指折りの歴史を誇る寺院にして紅葉の名所でもある。清水寺が建立する音羽山の渓谷・錦雲渓(きんうんけい)は、紅葉シーズンになると約1000本もの木が渓谷を朱に染め上げる。清水の舞台を包む紅葉、舞台から見下ろす紅葉も必見だ。清水寺を出発地点に、圓徳院(えんとくいん)や高台寺を巡るルートも紅葉散策におすすめ。

東福寺(京都府京都市東山区)

東福寺駅または鳥羽街道駅が最寄り駅の東福寺は、臨済宗東福寺派の大本山。約20万平方メートルもの広大な敷地を誇り、なかでも境内を流れる渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)をまたぐ通天橋は絶景ポイントとして名高い。通天橋から見下ろす紅葉と渓谷美の組み合わせはもちろん、橋廊付近に植えられたカエデは葉が3つに浅く切れ込む特徴的な形と黄金色に染まる光景から「通天モミジ」として親しまれる。国宝に指定されている三門、国指定名勝に登録された本坊庭園など、格調高い境内各所も見どころ。

もみじのトンネル(叡山電車鞍馬線)

叡山電車鞍馬線の市原駅から二ノ瀬駅間の約250メートルの区間は「もみじのトンネル」と呼ばれ、約280本ものイロハモミジ、オオモミジの葉が電車を囲むように広がる。早い時期なら黄、橙、紅、見頃の終盤には真紅に染まった色彩美を作り出す。列車の中からしか見ることができないもみじのトンネルは、鉄道旅ならではの紅葉体験だ。

2025年は11月7日(金)から24日(振休)までの日没から21時頃の間、もみじのトンネル区間でライトアップを実施。列車は徐行運転で車内灯を消して運行する。光に照らされた幻想的な紅葉をじっくりと堪能できることから人気が高い時間帯だ。

哲学の道(京都府京都市左京区)

出町柳駅または神宮丸太町駅からバスを乗り継いだ先にある哲学の道は、四季を通じて色とりどりの自然が広がる約2キロの散策路。紅葉の季節は水路沿いに植えられたモミジやカエデが鮮やかな枝葉を伸ばし、琵琶湖疏水沿いを散策しながら紅葉を楽しめることから人気だ。哲学の道沿いには北に銀閣寺、南には永観堂や南禅寺など、紅葉名所として知られる神社仏閣が数多く、それぞれ異なる趣のある景色を見比べる過ごし方もできる。

南禅寺(京都府京都市左京区)

臨済宗南禅寺派の大本山である南禅寺は、重要文化財に指定されている荘厳な三門と、くぐった先に広がる紅葉のスケールが紅葉シーズンの大きな魅力。方丈庭園や、国宝に指定された琵琶湖疏水関連施設の1つである水路閣のそばなど、色鮮やかなモミジを各所で見ることができる。三門の楼上には登ることができ、上から境内の紅葉や京都の街並みを楽しむのも風情がある。

興聖寺(こうしょうじ)(京都府宇治市)

宇治川のほとりにたたずむ曹洞宗の寺院・興聖寺は、ゆるやかな傾斜の参道のそばに谷川が流れる。そのせせらぎが琴の音に似ていることから参道は「琴坂」と称され、モミジの名所として古くから親しまれている。琴坂の両脇には色鮮やかな紅葉のトンネルが広がり、撮影スポットとしても人気だ。また、山門の白壁との対比も見ごたえがある。

三井寺(みいでら)(園城寺・おんじょうじ)(滋賀県大津市)

近江八景の一つ「三井の晩鐘」をはじめ、国宝や重要文化財など貴重な文化財を数多く有する三井寺は、びわ湖南西の長等山中腹に位置する天台寺門宗の総本山。金堂や仁王門と紅葉の調和を、開放感ある広い境内の各所で楽しめる。また、観音堂へ続く参道両脇のモミジが織りなす鮮やかな紅葉のトンネルも見物だ。

光に照らされる“夜の紅葉ライトアップ”名所

先述のもみじのトンネルをはじめ、紅葉の見頃を迎えるとライトアップを実施する名所も多い。日中とは異なる趣の紅葉も多くの人を惹きつけてやまない。ここでは夜間ライトアップが恒例となっている京都の名所を見ていこう。

北野天満宮(京都府京都市上京区)

菅原道真公をまつり、学業成就の祈願でも親しまれる北野天満宮。豊臣秀吉が築いた土塁「御土居(おどい)」は国の史跡に指定されており、その一部がある境内の西側に設けられた「もみじ苑」には、約350本のモミジが立ち並ぶ。御土居の下から見上げる紅葉、苑内の展望所から見下ろす紅葉と、2つの目線から眺めることができるのが大きなポイントだ。

紅葉シーズンには例年夜間ライトアップを実施している。もみじ苑の公開は2025年は11月1日(土)から12月7日(日)まで。ライトアップはもみじ苑の公開と同じ11月1日(土)から12月7日(日)までの期間、日没から20時(最終受付19時40分)で開催予定。料金はそれぞれお茶・菓子付きで大人1200円・小学生600円。

貴船神社(京都府京都市左京区)

京都市の北部に位置し、一帯を「京の奥座敷」と称される貴船神社。付近に流れる貴船川のせせらぎとともに、カエデやイロハモミジの紅葉が楽しめる。参道に並ぶ春日灯ろうと、覆うように色づく紅葉の共演も美しい。

2025年11月7日(金)から11月24日(振休)の間は、紅葉ライトアップを開催。日没から貴船神社本宮表参道のライトアップが行われ、光に照らされた紅葉と参道のグラデーションが堪能できる。

週2回更新！京阪沿線の紅葉見頃が早わかり

「京都・滋賀 京阪沿線の紅葉特集 2025」では、25カ所を超える京都・滋賀の紅葉名所の見頃状況を一覧ページで更新予定。毎週火曜日・金曜日の週2回、その時の最新情報を「青葉」「色付く」「見頃」「見頃過ぎ」「落葉」の5段階で公開していくので、見頃の訪れを一目でチェックできる。
※2025年の見頃状況を確認できるのは10月24日(金)以降

京都周辺の観光に便利な「1日乗車券」

紅葉の名所をはじめ、各駅ごとに観光の見どころが点在する京都では、電車を何度も乗り降りして各所を巡りたい、目的地の道中で寄り道したい…という場面も多い。途中下車の旅の心強い味方が、京阪電車の1日乗車券だ。

「京阪電車 京都1日乗車券」は、石清水八幡宮駅～出町柳駅、宇治線、石清水八幡宮参道ケーブルが1日乗り放題のデジタル乗車券。通年販売で、購入日から3カ月以内であれば、好きな日を1日選んで利用できる。料金は大人1100円・小児550円。

また、京阪沿線から鞍馬・貴船・八瀬方面へ出かける予定があるなら、上記の内容に叡山電車全線1日乗り放題を加えた「叡山電車・京阪電車1日乗車券」を選ぼう。販売期間は2026年3月31日(火)まで、料金は大人2100円・小児1050円。

京都から足を延ばしてびわ湖・滋賀観光を楽しみたい人は「京阪電車 びわ湖1日観光チケット」をチェック。こちらは大津線全線が1日乗り放題の券種で、大人800円・小児400円で購入できる。

「京阪電車 京都1日乗車券」「叡山電車・京阪電車1日乗車券」「京阪電車 びわ湖1日観光チケット」のいずれも、デジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」から購入可能。「京阪電車　京都1日乗車券」「叡山電車・京阪電車1日乗車券」はQRコード乗車券をスマートフォンで購入し、チケットレスで利用できる。券売機に並ぶことなく、移動中や手空きの時間にスマートフォンで手軽に乗車券を用意できる。

なお「京阪電車 びわ湖1日観光チケット」は「スルッとQRtto」での購入後、引き換えに対応する駅にて磁気乗車券への引き換えが必要となるので注意。京阪山科、四宮、京阪石山、京阪膳所、びわ湖浜大津、京阪大津京、近江神宮前、坂本比叡山口の各駅で引き換えできるので、最寄りの駅を利用しよう。

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