映画「人間失格」の撮影秘話を荒戸源次郎監督に直撃!

関西ウォーカー

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「これはあくまでも僕の映画。原作には負けたくなかった」

●「人間失格」(2/20(土)公開)荒戸源次郎監督インタビュー

 昭和初期の東京を舞台に、自意識過剰なあまり世間から孤立し、女と酒におぼれる青年・葉蔵の姿を描いた太宰治の代表作を映画化。メガホンを取った荒戸源次郎監督は「原作に負けたくなかった。“映像と音”を使い、いかにして名作小説を映画として成立させるかということを心がけた」と話す。そんな彼の期待に応えたのが主演・生田斗真だ。「相手役の女性が“私が葉蔵に一番愛されていた”と思ってしまう主人公の魅力を、斗真から引き出したかった」という監督に対し、劇中の生田は繊細さと不思議な色気を漂わせる。「斗真は役について深く考えて、それをきちんと表現できる。ハリウッドでも通用する俳優」と、監督も大絶賛。また、本作は東京が舞台でありながら、京都太秦映画村、東映京都撮影所を拠点に関西ロケが敢行された。「京都は歴史的建造物が残っているから、それを上手く使いたかったんだよね。葉蔵の生家は旧京都府庁を使って、大阪ではミナミにあるキャバレー・ミス大阪の内装を作り変えて、営業時間外に撮影しました」。そんなこだわりのロケ地に加え、原作には登場しないが実際に太宰と交流のあった詩人・中原中也を登場させるといった映画ならではのオリジナリティも“原作超え”を目指した監督ならでは。「映画と小説は別だし、これはあくまでも僕の映画。自分がおもしろいと思えるものを作りたかった。原作ファンから賛否両論があるのは当然だし、むしろ賛否両論ある方がうれしい」と、力強く言い切る。そんな頼もしい監督が生み出した本作。観客は新しい「人間失格」を体験することになるはずだ。

●ほかにもこんな場所で撮影しました!

西寿寺、高台寺、下鴨神社・糺の森(以上京都府)、西脇小学校、淡路島・吹上浜(以上兵庫県)ほか

(荒戸源次郎プロフィール)

PROFILE●1946年長崎県生まれ。「ツィゴイネルワイゼン」('80)や「どついたるねん」('89)の製作に携わる。その後、監督デビュー作「赤目四十八瀧心中未遂」('03)で14か月のロングラン、映画賞30冠超えの快挙を成し遂げた

(STAFF&CAST)

監督:荒戸源次郎 原作:太宰治 出演:生田斗真 伊勢谷友介 寺島しのぶ 石原さとみ 小池栄子 坂井真紀('10角川映画)上映時間:134分

※2/20(土)より梅田ピカデリーほかにて公開

取材・文=リワークス

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