“推し活ママ”を応援!イベント会場近くで子供を預けられる託児施設「にじいろポッケ」が話題【作者インタビュー】
東京ウォーカー(全国版)
親になったら、好きなことを諦めなきゃいけないの?授乳や離乳食、オムツの交換で終わってしまう一日。誰とも話さない日も多く、休息時間にスマホを見るのが唯一の楽しみだというママも多い。四辻さつきさん(※正しくは二点しんにょう)もその一人だった。きっかけは推しにハマって、二次創作をするようになってから。「コミケに参加したい!」という思いからスタートし、同人イベントに合わせた託児所を開設するまでに至った。今回は、にじいろポッケ(
@nijiiropokke
)の主催者、四辻さんに託児所設立から「同人イベントに行きたすぎて託児所を作りました」コミカライズまでの経緯をうかがった。
「趣味を我慢しない」ママたちの味方、にじいろポッケが広げる新しい託児の形
「子供が小さいうちは、趣味は我慢する」と思い込んでいる人は少なくない。しかし、にじいろポッケはそんな常識を変えてくれる託児サービスである。
設立のきっかけは、代表・四辻さんが感じた「理不尽さ」だった。第二子の妊娠中、同人イベントに行きたいと思ったものの、子供を預けるために夫と義母の予定を調整しなければならず、もどかしさを感じたという。その体験をSNSでつぶやくと多くの共感が寄せられ、「同じように困っている人がこんなにいるんだ」と気づいたことが、にじいろポッケ誕生のきっかけとなった。
にじいろポッケでは、0歳7カ月からの子供を預かっている。少人数制で、一人ひとりのペースを尊重するのが特徴である。「お昼をみんなで食べる子もいれば、遊び続けたい子もいる。それぞれの“やりたい”を大事にしています」と四辻さん。発達障害やグレーゾーンの子供にも柔軟に対応し、事前に丁寧なヒアリングを行っている。
また、サービスの理念や思いを形にしたエッセイをきっかけに、本作「同人イベントに行きたすぎて託児所を作りました」がコミカライズされた。「立ち上げ当時を知らない人にも、想いを伝えたかった」と四辻さんは話す。漫画では運営者目線だけでなく、利用者の心情まで描かれており、多くの共感を呼んでいる。
にじいろポッケは、親の“リフレッシュ”を後押しする場所である。近くに預け先がない、パートナーが仕事で不在など、どうしても動けないときの頼もしい味方だ。「子供も大切だけど、自分らしさを取り戻す時間も大切」と語る四辻さんの言葉には、子育てに奮闘するすべての親へのエールが込められている。
取材協力:四辻さつき
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